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ロードレース2023ツール・ド・フランス第6ステージ

この男ヤバい、ヤバすぎる。2023ツール・ド・フランス第6ステージの感想・結果・ハイライト動画

超級でヴィンゲゴーがアタック!ポガチャルの命運は?2023ツール・ド・フランス第6ステージの感想・結果・ハイライト動画

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2023ツール・ド・フランスは第5ステージにおける衝撃のポガチャル失速から一夜あけた第6ステージ。今夜も超級山岳が登場する山岳ステージだ。

そして今日は1級山岳が山頂フィニッシュ。そこが昨日とは決定的に違う点だが、衝撃の光景が繰り広げられたという点では昨日と同じとなった。しかも、昨日の衝撃があったからこそ、なおさら今日の衝撃が大きくなるというヤバさとなった。

第6ステージのコース

いつものように下の記事でチェックしておいてほしい。

感想・ハイライト

今日もワウト・ファン・アールトが逃げ!

昨日の第5ステージでもワウトは逃げに乗っていたが、今日もワウトはスタート直後からアタックをかましてヴィンゲゴーを万全の状態でアシストする作戦へ。状況次第ではワウトがステージ優勝を狙う意図もあるのか?

ユンボが2日続けてこのような積極的な作戦を実行してきたということは、これはやはりポガチャルにとどめをさしにきたということか?

ポーレスvsガル!熱い山岳賞争い

昨日の超級山岳を1位通過して山岳賞ポイントを荒稼ぎして、一気に山岳賞ランキング1位に躍り出たのがAG2Rのフェリックス・ガル(Felix Gall)。

一方今日はガルに奪われた山岳賞ジャージを奪還すべくEF Education-EasyPostのニールソン・ポーレス(Neilson Powless)が逃げに乗った。そして1級山岳のアスパンをトップ通過し、その時点でガルを逆転することに成功する。

超級トゥルマレでユンボが鉄槌!ポガチャルの命運は?

超級山岳のトゥルマレの後半、山頂まで残り4km、ゴールまで残り50kmとなったあたりでユンボ・ヴィズマが昨日に続いて再び鉄槌を振り下ろした。ユンボは次々をアシストを使っていき、一気にギアをアップ。

それについていけたのはやはりタデイ・ポガチャル(Tadej Pogačar)だけ。マイヨ・ジョーヌのジャイ・ヒンドレー(Jai Hindley)もついていけず遅れる。

そこでついにヴィンゲゴーがアタック!しかし昨日と異なり、ポガチャルはこのユンボの攻撃に余裕を持って対処。しっかりヴィンゲゴーの背中に張り付いたまま二人で山頂を通過して長い下りへ。下りきると残るは1級山岳の山頂フィニッシュだけだ。

最後の1級山岳がヤバい!ヤバすぎる!

ポガチャルとヴィンゲゴーの二人は、先を行くワウト・ファン・アールトたちのグループと合流。そこから再びワウトが先頭を牽引。結局ワウトは文字通り「1日中ずっと」先頭を引き続け、最後の1級山岳の途中で仕事を終える。

仕事を終えたワウトはふらふらになり、観客からヘルプを差し伸べられるほどに限界状態になっていた。

ロードレース2023ツール・ド・フランス第6ステージ

いったいなぜユンボがそこまで今日、貴重なワウトという特別な選手をスタート直後から逃げさせたのか実際よくわからない。

だが1つ思ったのは、ヴィンゲゴーがアタックするとおそらくワウトですらついていけないからではないか。ワウトですらヴィンゲゴーにとっては重荷になるため、ワウトを最初から前に送り込む必要があったのだろう。

一方でポガチャルを攻撃するためには高速で山岳を登る必要があり、前でワウトが逃げていても後方のプロトンではユンボのチームメイトがやはりプロトンを牽引せざるを得ない。

そのためどこかチグハグというか中途半端なユンボの作戦のように見えていた。チームメイトが逃げているのにチームメイトが追うという外観を呈していた。ユンボとしてはそれは仕方のない選択だったのかもしれない。

そんな一見中途半端に見える作戦を選択するほど、今日でポガチャルにとどめをさすという意気込みだったのだろうか

ワウトが下がると、ヴィンゲゴー、ポガチャル、そしてKWSKことミハウ・クフィアトコフスキ(Michał Kwiatkowski)の3名となるが、そのKWSKも二人の高速ペースに耐えきれず落ちてしまい、再び今日もヴィンゲゴーとポガチャルの一騎打ちとなる。

そこからヴィンゲゴーはポガチャルの動きを警戒しながら?、そしてポガチャルが特に後方を何度も確認しはじめる。

ロードレース2023ツール・ド・フランス第6ステージ

🐷「なんでポガチャルは後ろをチラチラ見てるのか」

と思っていたら・・・

ロードレース2023ツール・ド・フランス第6ステージ

ポガチャルいったああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!

ポガチャル「やられたらやり返す!倍返しだ!」

昨日完膚なきまでにやられたのに、この動き!

たしかに昨日のレース後にポガチャル本人は「別に調子は悪くなかった」とは言っていたが、それでも昨日の今日でこんな攻撃ができるものなのか・・・

🐷「やべぇ・・・マジやべぇ・・・(語彙力)」

この攻撃の前までポガチャルは一切動かず、ヴィンゲゴーが超級で動いたときもカウンターアタックなどはせず、静かにマークを続けていただけ。今回はポガチャルのそんなレース運びの上手さというか、冷静さが見られた展開となった。ちょっとポガチャルには珍しい走り方だったかも。

結局ポガチャルはヴィンゲゴーを突き放したまま1位でゴールしステージ優勝を飾り、ボーナスタイムも獲得。ヴィンゲゴーとのタイム差を縮小。

ユンボの死角

今日もユンボ・ヴィズマは超級でセップ・クス(Sepp Kuss)を、そして最後にワウト・ファン・アールトをヴィンゲゴーのために残していたが、UAEはクスの牽引が始まる前にすでに崩壊し、ポガチャル単騎となっていた。

まぁそれはいつもどおりの光景なので特に言うこともないが、個人的にはユンボのチーム力のほうが今後ちょっと心配。それはワウトに頼りすぎなのではという点だ。

ワウトの希望なのかもしれないが、まだ第1週なのに今日みたいにワウトを消耗させ続けていれば、ワウトもそのうちパフォーマンスが下がるはず。そのときユンボのチーム力はかなり下がる。そしてクスとヴィンゲゴーにかかる負担が増える。そうなればユンボが取れる作戦の種類も制約されるし、その成功率も下がるのではないか。

たまたま第5ステージの結果がユンボにとってこれ以上ない素晴らしいものとなったので、今日のようなワウトの使い方は今後しないかもしれない。だがもし今後も今回のようにワウトを消耗させることがあれば、ワウトが沈むとチームも、ひいてはヴィンゲゴーも沈む可能性も考えられる。

ワウトの存在がユンボにとって武器だが、逆にユンボの死角はワウトの使い方にあるのかもしれない。

🐷「UAEはまぁアレや。うん、がんばれ」

ハイライト動画

結果

ステージトップ10

1Tadej Pogačar UAE Team Emirates1位との差
2Jonas Vingegaard Jumbo-Visma0:24
3Halland johannessen Tobias Uno-X Pro Cycling Team1:22
4Ruben Guerreiro Movistar Team2:06
5James Shaw EF Education-EasyPost2:15
6Jai Hindley BORA – hansgrohe2:39
7Carlos Rodríguez INEOS Grenadiers,,
8Simon Yates Team Jayco AlUla,,
9Adam Yates UAE Team Emirates3:11
10Romain Bardet Team dsm – firmenich3:12

総合トップ10

1Jonas Vingegaard Jumbo-Visma1位との差
2Tadej Pogačar UAE Team Emirates0:25
3Jai Hindley BORA – hansgrohe1:34
4Simon Yates Team Jayco AlUla3:14
5Carlos Rodríguez INEOS Grenadiers3:30
6Adam Yates UAE Team Emirates3:40
7David Gaudu Groupama – FDJ4:03
8Romain Bardet Team dsm – firmenich4:43
9Thomas Pidcock INEOS Grenadiers,,
10Sepp Kuss Jumbo-Visma5:28

各賞ジャージ

ジャージ選手名チーム名
マイヨ・ジョーヌ(総合首位)ヨナス・ヴィンゲゴー(Jonas Vingegaard)Jumbo-Visma
マイヨ・ヴェール(ポイント賞)ヤスパー・フィリプセン(JasperPhilipsen)Alpecin-Deceuninck
マイヨブランポワルージュ(山岳賞)ニールソン・ポーレス(Neilson Powless)EF Education-EasyPost
マイヨ・ブラン(新人賞:25歳以下)タデイ・ポガチャル(Tadej Pogačar)UAE Team Emirates
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6 Comments

  1. 山岳バトルで単騎になってしまってから本領を発揮するという、いつもの?ポガチャルが帰ってきましたね。
    ヴィンゲゴーはやり返されたというより、昨日の代償を少し払ったという感じですかね。
    それでも、Jumbo-Vismaはトゥールマレーでセップ・クスを使い切り、前待ちにファンアールトまで投入して全力を出し、他の総合勢にさらに差をつけることができたのでポガチャルに少し差を詰められたとしても、これで良かったのではないかと思います。
    ヒンドレーは1日天下(笑)に終わってしまいましたが、追いかけてきたブッフマンの助けを借りてなんとか表彰台圏内に生き残ったので良かったと思います。

    • ヴィンゲゴーは昨日はまぁ仕方ないとして、今日は早く動きすぎたという感じブヒね。まぁ結果論でしかないけれど。
      今日はずっとポガチャルマークでリードをキープするだけの走りしかしない、という作戦もあり得たと思うけど、それだと今日からの2日が難易度の低いステージでポガチャルに完全回復の猶予を日曜まで与えてしまう形となるから、早めにとどめをさすことを決断したのかも。

      ヒンドレーの1日天下はしかたないブヒね。ポガとゲゴーの二人が異次元するだけだから・・・
      今後はゴデュがヒンドレーの最大のライバルかな?

  2. うおおやはりポギ!
    アシストなんか要らんかったんや!
    …いやアダムイェーツあたりもうちょいがんばれや。

    あと結果論ですがユンボはちょっと舐めプしましたね。

    • ポおおおおおおお!

      もうUAEは来年全員クライマーだけにしろ!

      この日のユンボの失敗が、ひょっとしたら最後の最後に効いてくるかもしれないブヒね。
      シャンゼリゼでは「あのときの25秒が・・・」みたいなことにならないといいけど・・・

  3. 昨日のポガチャルの遅れを見たら、ユンボがトドメを刺しに行ったのは間違っていなかったと思います。ただ、ユンボは重大な事実を忘れていましたね。ポガチャルがただの自転車選手ではなく、自転車星人であるということを(笑)。

    • ほんとあの自転車星人怖い・・・いったいどんな身体能力してるのか・・・
      恋人のこともあったのに、第5ステージのことをひきずらないメンタルもすごい。

      さぁこれでおもしろくなってきたブヒね。

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