レビュー
Rapha








Enter your email address below and subscribe to our newsletter

今年の2025ツール・ド・フランス総合10位のジョルダン・ジュガット「UAEとポガチャルは去年に比べて支配力が弱かった」
今年の2025ツール・ド・フランスで世間を驚かせた走りをした選手の一人が、ProTeamのTotalEnergiesで走る26歳のフランス人ジョルダン・ジュガット(Jordan Jégat)だ。
なんといっても、ベン・オコナーと第20ステージまで総合トップ10入りを争い、最終的に大会前の想像を遥かに超えて総合10位に入った。ツール出場はまだ二度目だったにもかかわらずそのような好成績を残したまさに驚きだ。
そんな彼が今年のツールと昨年度におけるタデイ・ポガチャルとUAEの支配力の変化について語る。
今年のツールでジョルダン・ジュガットは大会前から総合成績に焦点を当て、また大会が進むにつれステージ優勝を諦め、代わりに総合トップ10を狙う方向へシフトさせていった。なぜなら、スプリンターのための平坦ステージを除けば基本的にタデイ・ポガチャル、ヨナス・ヴィンゲゴーなどのスター選手がステージ優勝する可能性が高く、彼自身がステージ優勝を狙っても上手くいかないと考えたからだ。
そしてより良い総合成績のために、ポガチャルらの争いは意識せず、大会を通じて自分ができることだけに、自分の目標を達成することだけに集中すべく、冷静に賢く走るよう努めていたと語る。
そしてUAE&ポガチャルについて言えば、ジョルダン・ジュガットは、2024ツールに比べて2025ツールではUAEの支配力が弱く、それが自分にとって驚きだったと話す。
そうなった要因として彼は2つを挙げる。1つは重要アシストの一人ジョアン・アルメイダがツール前半でリタイアしてしまったこと。もう1つは、超級山岳などの長く険しい登りで活躍できるはずだったパヴェル・シヴァコフもまた途中で体調不良となり本来の力を出せなかったことだ。
そのためUAEはできるだけ省エネかつ防御的に、そしてポガチャルももっとステージ優勝を狙えたはずだったのに(実際それが可能だったかはさておき)それを控えざるを得なくなり、結果的に今年のツール・ド・フランスではUAE&ポガチャルの支配力が昨年に比べて弱かったという考えだ。