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ベルギチームのコーチが、世界選ロードレース翌朝のレムコの言葉を明かし、レムコはバイク交換をしないほうがよかったと言っていたと語る。
日曜日に開催された2025世界選手権ロードレースでは、タデイ・ポガチャルが2年連続で残り100kmから攻撃をしかけそれを成功させるという別次元の強さを見せつけて連覇を達成した。しかし、ある意味でそのポガチャルよりも注目を集めたのが銀メダルとなったレムコ・エヴェネプール。理由はいうまでもなくニ度のバイク交換だ。
それについては昨日の記事でなぜバイク交換したのか、そして特に二度目のバイク交換に関連してサドルの高さがどうだったのかなどの点についてレムコ本人のコメントとチームメカニックのコメントを紹介した。
それに続いて今回はベルギーチームのコーチの証言を紹介する。
ベルギーチームのコーチはレムコの2位について、「仮に(TTとロードレースの開催順が逆で)ロードレースが先でそれで2位になってから個人TTで金または銅メダルだったならば、今回の結果とは違う気持ちになったかもしれない」と話し、やはりチームとしても今回の結果はかなり惜しいという気持ちがあるようなことを感じさせる。
またチーム事情としては、イラン・ファン・ウィルデルが序盤の落車でいなくなったこと、終盤にティシュ・ベノートがいなかったことも痛かったと語る。
続けてロードレースの翌日の朝にレムコと話した内容として次のように語る。
“I spoke briefly with Remco at breakfast, and he himself said he shouldn’t have stopped. But of course, it was a spur-of-the-moment decision, in his own bubble without much information. It’s not as easy as watching the race on television.”
訳「ちょっとだけレムコと朝食のときにしゃべったのだが、レムコ本人がバイク交換はやらなければよかったと言ってた。でももちろんレース中の衝動的な判断だったわけだし、情報もいろいろ不足していたという状態だったからね。TVの映像だけであれこれ言うのは簡単だけどね」
ひょっとしたら世界選恒例のルールであるチーム無線の禁止がなければ、チームとのいろいろ走りながらリアルタイムで情報の交換ができ、レムコはもっとスマートな判断が下せたのかもしれない。
もちろんそのルールの影響は選手全員に等しく及ぶのであり、レムコだけにどうこうはないだろうし、レムコが世界王者に輝いた年は、まさにチーム無線が使えないというルールが彼にとって有利に働いたとも考えられるレースだったわけで、毎回レムコにとって不利というわけではない。だが今回はレムコにとってはマイナスの影響が出てしまったのだろう。
一方情熱的ながらも冷静に周囲の選手を観察し、モン・キガリの山でアタックをしかけたのがタデイ・ポガチャルだっと言えるのかもしれない(ポガチャル本人は事前に予定していたアタックではなかったと語っていたので)。