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2022ツール・ド・フランス第9ステージ

熱い男の追撃!2022ツール第9ステージの感想・ハイライト動画・結果

熱い男が動く追撃!2022ツール・ド・フランス第9ステージの感想・ハイライト動画・結果

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金曜から昨日の日曜まで旅をしておりましたブヒ。といっても、隣の大阪に行ってただけ。大阪いらっしゃいキャンペーンでホテルがめっちゃ安くなるので。

さて、昨夜の2022ツール・ド・フランス第9ステージは休息日前の山岳ステージで、スタートはスイス。そこから再びフランスへ戻る旅となる。

超級山岳が登場するわけではなく、最後の1級山岳も特に特徴的なものではない。しかし、そのゴールとなる1級山岳はダラダラと長く登る感じなので、一定の間高出力を出し続けられるタイプの選手、特にTTスペシャリスト型の選手には逃げ切りや独走の可能性がある。

第9ステージのコース

展開と感想

またワウト・ファン・アールトが逃げ。大きな逃げ集団の形成

この日は休息日前の山岳ステージだから、多人数の逃げ集団が形成された。そこにはポイント賞ジャージを着るワウト・ファン・アールトの姿も。下がそのメンツ。

スタートから56.5㎞ほどに中間スプリントが設定されているのでそれを狙うという意図もあるだろうが、ツール・ド・フランスの超級山岳モン・ヴァントゥーで優勝したこともある彼のこと、ひょっとしたら今日のステージ優勝も狙っているかも??

この逃げグループは順調にメイン集団との差を広げながら走り続ける。もうその時点で、すでに今日のステージ優勝はこの逃げ集団の中の誰かということに決定したと言える。

個人的注目はワウト・ファン・アールトではなく、 チームFDJのティボー・ピノ(Thibaut Pinot)とチームAG2Rのブノワ・コスヌフロワ(Benoît Cosnefroy)。このどちらかがステージ優勝するのではと予想していた。

ピノは一時期心身ともに疲れていて、トム・デュムラン(Tom Dumoulin)と同様にレースから離れていた期間があったが、今年はしっかりレースが出来る状態に戻っている。今年はツアー・オブ・ジ・アルプスとツール・ド・スイスでそれぞれステージ優勝を挙げて、好調な状態でツールに参戦している。

残り60kmを逃げ続けるのか?ボブ・ユンゲルスのアタック

ゴールまで約60kmのところにもあった山岳賞ポイントを前にAG2Rのボブ・ユンゲルスと、コフィディスのシモン・ゲシュケ(Simon Geschke)が集団から飛び出す。

そしてゲシュケを先頭にしてそれを通過。この時点でゲシュケは仮ではあるものの山岳賞争いでトップにたち、チームEFのマグナス・コルト・ニールセンからそのマイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュを奪うことに成功。

コフィディスはすでにエースだったギョーム・マルタン(Guillaume Martin)がコロナによりこの第9ステージをスタートせずツールを去ったため、ステージ優勝と山岳賞ジャージ狙いに切り替えたのだろう。だからこそ序盤の逃げに複数名の選手を送り込んでいた。

チームの目的を達成したゲシュケはこのあとユンゲルスから遅れていくが、一方でユンゲルスは快走を続け1人でゴールを狙う。

熱い男が熱い追撃!

2022ツール・ド・フランス第9ステージ

ピノキタ━━━━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━━━━━!!!

そしてついに最後の1級山岳で、追走集団の中でじっと力を貯めていた熱い男ティボー・ピノ(Thibaut Pinot)がアタック!

ユンゲルスよりも山に強いピノはどんどんユンゲルスとのタイム差を削っていく。

ただユンゲルスもTT能力は高いため、最後の下りに入りや斜度のあまり高くなければユンゲルスのほうが有利だ。

逆にピノはなんとしても下りに入る前ユンゲルスを捕らえ、その背後について下り、最後の登りで一瞬斜度が上がるところがあればそこでラストアタックを繰り出したい。

しかしそんなピノの理想通りにはいかなかった。1分以上も差をつめたが結局最後の下りの前にピノは追いつけず。そして案の定下りで少しピノは差を広げられてしまう。

さらに最後の登りも凶悪な斜度ではないため、ユンゲルスは持ち前のTT能力を駆使し(?)、逆にピノとの差を再び拡大する。ピノはついに力尽きた・・・

(´・ω・`)「ピノ溶けちゃった」

結局ボブ・ユンゲルスは60km近くを独走して逃げ切り勝利。ここ数年は病気もあってか本来の走りができていなかった印象があったのだが、それを今回の勝利で過去に追いやった。完全復活の狼煙か。

ちなみにボブ・ユンゲルスは、與那嶺恵理と同じ外腸骨動脈の線維化症だったようだ。ずっと体がおかしいと悩んでいて、昨年の手術ではじめてその原因がわかった。

関連過去記事:與那嶺恵理と同じ病気か。アマンダ・スプラットが腸骨動脈の線維化症で手術へ

関連過去記事:與那嶺恵理がラリー・サイクリングへ移籍

参考:Bob Jungels out of Tour de France and set for endofibrosis surgery與那嶺恵理が外腸骨動脈の線維化症を公表

一方で、山岳賞争いは上述のとおり見事にコフィディスのシモン・ゲシュケがその奪取に成功。チームメイトも目標達成に喜び。

この日の真の敢闘賞

ハイライト動画

結果

ステージトップ10

順位選手名チーム名1位とのタイム差
1ボブ・ユンゲルス(Bob Jungels)AG2R Citroën0
2ホナタン・カストロビエホ(Jonathan Castroviejo)INEOS Grenadiers0:22
3カルロス・ベローナ(Carlos Verona)Movistar0:26
4ティボー・ピノ(Thibaut Pinot)GroupamaーFDJ0:40
5タデイ・ポガチャル(Tadej Pogačar)UAE Team Emirates0:49
6ヨナス・ヴィンゲゴー(Jonas Vingegaard)Jumbo-Visma
7ゲラント・トーマス(Geraint Thomas)INEOS Grenadiers0:52
8アダム・イエーツ(Adam Yates)INEOS Grenadiers
9エンリク・マス(Enric Mas)Movistar
10ナイロ・キンタナ(Nairo Quintana)Arkéa-Samsic

総合トップ10

順位選手名チーム名1位とのタイム差
1タデイ・ポガチャル(Tadej Pogačar)UAE Team Emirates0
2ヨナス・ヴィンゲゴー(Jonas Vingegaard)Jumbo-Visma0:39
3ゲラント・トーマス(Geraint Thomas)INEOS Grenadiers1:17
4アダム・イエーツ(Adam Yates)INEOS Grenadiers1:25
5ダヴィ・ゴデュ(David Gaudu)GroupamaーFDJ1:38
6ロマン・バルデ(Romain Bardet)DSM1:39
7トム・ピドコック(Tom Pidcock)INEOS Grenadiers1:46
8エンリク・マス(Enric Mas)Movistar1:50
9ニールソン・ポーレス(Neilson Powless)EF Education-EasyPost1:55
10ナイロ・キンタナ(Nairo Quintana)Arkéa-Samsic2:13

各賞ジャージ

ジャージ選手名チーム名
マイヨ・ジョーヌ(総合首位)タデイ・ポガチャル(Tadej Pogačar)UAE Team Emirates
マイヨ・ヴェール(ポイント賞)ワウト・ファン・アールト(Wout van Aert)Jumbo-Visma
マイヨブランポワルージュ(山岳賞)シモン・ゲシュケ(Simon Geschke)Cofidis
マイヨ・ブラン(新人賞:25歳以下)タデイ・ポガチャル(Tadej Pogačar)UAE Team Emirates
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