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去年のジロの覇者にして、個人TTの世界王者でもあるトム・デュムラン。通称デュムラン(大)。
そのデュムランを擁するのドイツのプロチーム、Team Sunwebが、第1スポンサーのSunwebと、期間の定めのないスポンサー契約を締結。
チームSunweb公式:TEAM SUNWEB AND SUNWEB REVOLUTIONISE CYCLING PARTNERSHIP
まずデュムラン(大)はそもそも、去年ジロを制覇した後、その夏に、チームとの契約を2022年まで延長した。
で、現在の第一スポンサーであり、チーム名に冠されているオランダの有限会社(たぶん。日本の新会社法でいう合同会社?)Sunwebが、チームの第1スポンサーになったのは2017年。それまではサブスポンサーとして関与してた。
で、当初の契約は2019年までやったんやけど、なんと今回、特に期限を定めないでスポンサー契約を続けるでという合意に達した。これはやっぱりデュムラン(大)のジロ制覇という大成功の効果がでかいのと、女性プロチームでも成功を収めてるからやろね。
2019年までは今の契約が続いて、その契約の消滅と同時に新しい今回の契約が発効することになる。
ただし、もちろん実際にはいつまでも両当事者(チームとSunweb)が永遠に契約に拘束されるなんてことはなく、ちゃんといつでもその契約を終わらせることができる条項、将来に向けての解除ができる条項が付いてる。
そしてそれに基づき解除された場合、その解除された年度の間と、次の2年間だけスポンサー契約が続いてから終了となる。そういう条件が付されてる。せやから、もし解除された場合でも最大で3年はスポンサー契約が続くということやね。
チームを運営する CEO Iwan Spekenbrinkはこう言う。
“We keep shaping our future with our new Sunweb agreement and that’s a big compliment to the team, which I am extremely proud of,”
訳「Sunwebとの新しい合意によってチームの未来をずっと作り続けられるし、チームにとってはでっかい栄誉やで。ワシはめっちゃええ気分や」
“With this stability, our organizational focus can shift to many, many years into the future. It offers us the opportunity to not only think long-term but also to actually shape our future, ultimately becoming a durable elite cycling establishment for both men and women.”
訳「今回の合意によるチーム運営の安定により、かなりの長期的視野を持ったチーム作りへと移行できる。長期的な展望だけでなく、実際にチームの未来を作れることも可能になるんや。つまるところ、金銭事情に左右されない強固なプロチームになれるんや。男子チームも女子チームもな。」
これまでロードレースのプロチームといえば、財政基盤が脆弱で、1つのスポンサーの事情によってチームの命運が左右されるなんてザラにあった。というか今でもそうやね。去年ならキャノンデール、今年においてもBMCとかアスタナとかがヤバい。
それに対して今回のチームSunwebの新契約はロードレース界では珍しい事例。
UCIの会長も今回のこの契約については、非常に喜ばしいことやと讃えてる。ていうか、お前らUCIがもっとなんとかせーや。
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(関連する過去記事とか、1つ前・後の記事は下のほうにあるで)