レビュー
Rapha




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来年タデイ・ポガチャルのブエルタ・ア・エスパーニャ出場の可能性は低いと考える理由位
今年のタデイ・ポガチャルは、ツール・ド・フランスで4度目の総合優勝、世界選手権2連覇、ヨーロッパ選手権優勝、ロンド・ファン・フランデレン優勝、リエージュ~バストーニュ~リエージュ優勝、イル・ロンバルディアで史上初の5連覇(かつ最多勝に並ぶ)などなど頭がおかしくなるような偉業を残した。
しかしグランツールという点では今年はツール・ド・フランス出場だけであり、出場レースという観点ではやはり最も話題になったのは、「最もポガチャルに勝てないであろうモニュメント」と思われていたパリ~ルーベの初出場だろう。そこではマチュー・ファン・デル・プールに敗れたものの2位。
→マチューがポガチャルとの死闘を制し史上三人目の三連覇!2025パリ〜ルーベのレビュー、結果、ハイライト動画
🐷はこのブログで何回も「パリ~ルーベのほうがミラノ~サンレモより勝機ありそう」と言ってきたが、そうはいうものの実際にルーベ初出場で2位という結果によって改めて化物ぶりを再認識させられた。
さてそんなポガチャルは今年はツール後にブエルタに出場かとも言われていたが、世界選手権に向けての休息と調整のためブエルタ出場は見合わせた。そのブエルタではヨナス・ヴィンゲゴーが優勝したわけだが、それではポガチャルの来年のブエルタ出場はあり得るのか?
情報源:“There’s still a lot of time left” – Tadej Pogacar does not rule out La Vuelta return in 2026
ポガチャルは昨日アンドラ公国で行われた非UCI系のレースイベントAndorra Cycling Mastersに、イサーク・デル・トロ、ヨナス・ヴィンゲゴー、プリモシュ・ログリッチとともに出場(前半の個人TTはログリッチが、後半のクリテリウムレースはデル・トロが優勝。総合優勝はログリッチ)。
そんなポガチャルはまず来年カナダで行われる世界選手権については、「ええ感じに、おなじくカナダで直前に行われるワールドツアーのグランプリ・シクリスト・ド・ケベックと同モンレアルの日程と上手くフィットしてるね」と述べ、日程的には好印象との様子。
だが当然に現時点ではまだ来年のレース予定決定には時間的余裕は十分あるため、出場するとの断言はしていない。
だがこの過去記事で紹介したように今年と同様に来年の世界選手権もタデイ・ポガチャルに向いているコースだと思われる(というか向いてないのはド☆平坦だけ)。よって上述のように日程のフィット感とも合わせて、よほどのことがなければ来年の世界選手権出場もほぼ間違いないのではないか?ピーター・サガンに並ぶ世界選三連覇に挑む?
しかしそのように来年の世界選手権にも出場することとなれば、日程的にブエルタ・ア・エスパーニャに出場するのは実際にキツイ。
今年について言えば、ヨナス・ヴィンゲゴーがツール→ブエルタという連戦をしていたが、そのヴィンゲゴーは本来彼に向いているであろう世界選を回避し、その後のヨーロッパ選手権に出場していた。だがそのヨーロッパ選手権では精彩を欠き調整不足が明らかだった。
今年のポガチャルのレーススケジュール、そしてヴィンゲゴーのそのような結果を考慮するとやはり来年もポガチャルのブエルタ・ア・エスパーニャ出場の可能性は相当低いのではないだろうか。
そうなると来年のポガチャルの目標とすれば、ミラノ~サンレモ、パリ~ルーベ、ツール・ド・フランス、世界選手権の4つが絶対的目標となるだろう。加えてイル・ロンバルディアで史上初の6勝目を狙うか。
しかしポガチャルが歴史的なモンスターであることを考えれば、そうした困難さがあってもブエルタ・ア・エスパーニャ出場という可能性はある。
【以下追記】
ただ一方ではポガチャルは来年のパリ~ルーベとアムステル・ゴールド・レースは回避するということも考えているとの情報もある。
ヨナスのジロ制覇を邪魔するために(出るのか知らんけど)ブエルタでなくジロを選択とか?
たしかにヴィンゲゴーが来年ジロ走る可能性はありそうだから、ポガチャルもジロというのはありそう。
でもその場合は春のクラシックとの調整が問題になりそうブヒね。