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Visit Rwandaがアーセナルのスポンサーを来年6月に終了し、Israel-PremierTechの新スポンサーに?スイスの銀行もスポンサーに?

Visit RwandaがサッカーチームのアーセナルのスポンサーをやめてロードレースのIsrael-PremierTechの新チームのスポンサーになる?

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イタリアのガゼッタ紙がビニアム・ギルマイの移籍先とIsrael-PremierTechの新スポンサーについての話を報じているもよう。

この投稿によると、まずビニアム・ギルマイは現Israel-PremierTech(来年からのチーム名はまだ不明)との間ですでに契約が済んでいるとのこと。これはこれまでの噂通りということになる。

次にIsrael-PremierTechの新スポンサーについては、先日の記事「Israel-PremierTechはスイスのチームになる?スイス企業がスポンサー?」でスイス国籍になるだろうとの噂を紹介したが、今回の出てきた新たな噂によれば、スイスの某銀行やVisit Rwandaなどの企業が新スポンサーになるのではないかというものだ。

Visit Rwandaについて

ロードレース的観点

ここで注目したいのはVisit Rwandaという名前が挙がっていることだ。当然アフリカのルワンダに関する名前であり、これはルワンダ政府による観光キャンペーン事業の1つだ。

ロードレースという観点では今年のUCI世界選手権の舞台がルワンダだったこと、UCIがさらにルワンダにロドレースの大きな大会を開催するよう望んでいることを念頭に置きたい。

サッカー的観点

そしてもう1つ、サッカーという観点からも考えたい。

Visit Rwandaといえばサッカーファンにはおなじみの名前だ。このVisit Rwandaだがルワンダ政府によるキャンペーン事業で、ルワンダ開発庁(Rwanda Development Board)が主導するものだ。

2018年にはサッカーの有名チームでイングランド・プレミアリーグのアーセナルと契約を結んだことで話題となった。その当時は3年間で43億円と言われていた。ルワンダという、小国かつ決して豊かではない国にとってはかなりの大金であり無駄遣いではないかとの批判もあった。

なおこのVisit Rwandaはフランスの有名サッカーチーム、パリ・サンジェルマンFCともパートナーシップを結んでいる。

アーセナルの代わりがIsrael-PremierTech?

そして実はそのアーセナルとの8年に渡る契約が来年6月に終了する予定だ。(英国Guardian紙:Arsenal’s controversial sponsorship deal with Visit Rwanda to end next year

そうするとそのアーセナルと入れ替わる形(半年間の重複が生じるが)でIsrael-PremierTechのスポンサーになるという展開が予想されるわけだ。それは予想というか妄想か?

ただ上述のようにUCIがアフリカ、特に今年世界選を開催したルワンダでのロードレース開拓に意欲を持っていることをも考慮すればあり得ない展開ではないだろう。

スイスの銀行が第1タイトルスポンサーか?

一方で上の過去記事で書いたようにチームはスイス国籍になるとの噂がある。Visit Rwandaが第1タイトルスポンサーではルワンダ国籍となってしまう。そこでスイスの某銀行の登場というわけだ。

スイスの銀行といえば有名なのはクレディ・スイスとUBSだろう。このうちUBSはすでにトム・ピドコックのQ36.5 Pro Cycling Teamのスポンサーだ。

ということはクレディ・スイスがIsrael-PremierTechのほうにつくのか?

シェイク・スピアのヴェニスの商人?

シェイク・スピアの歴史的作品の1つといえば誰もが知っているヴェニスの商人。そのクライマックスでは、ユダヤ人の意地汚い金貸しシャイロックとヴェネツィアの商人アントーニオとの間の訴訟の裁判劇である。その一番美味しい場面を説明すると以下のようになる。

シャイロックから金が返せなくなったアントーニオに対して、裁判官は「契約どおりアントーニオの体の一部を切り取ってよし」と判決を下す。絶望にうなだれるアントーニオ。歓喜のシャイロック。

冷酷非情で無慈悲な判決のように思われたが、直後に裁判官は「ただし、契約には一滴も血を奪うことは許されない」とシャイロックに命じる。拍手喝采の大岡裁きである。

さてここでの重要なことは、歴史上の事実としてキリスト教(カトリック)では利息(ウズーラと呼ばれていた)を取ってはいけないと禁止していたのだ。時間は神のものであり、時間によって生じる利息も神のものという考えられていたからだ。

このキリスト教の考えは異教徒、すなわちユダヤ教の信者には適用されないためユダヤ人は金貸しを営み利息を取ることができた。それゆえ中世キリスト教世界では金貸しは卑しい仕事としてユダヤ人に押し付けられていた。

ただキリスト教の教えはそうであったとしても、そこはやはりキリスト教の商人も現実問題として利息(ウズーラ)を取る必要があった。そこでなんとかして屁理屈をこねて「これは利息ではない」とすることを考える。その屁理屈によって作られた利息の代わりとなる補償をインテレッセと呼んだ。

利息は英語ではインタレスト(interest)である。そう、この屁理屈で出来たインテレッセが英語interestの語源だ。

さて話を戻してIsrael-PremierTechはイスラエル国籍であり、同国はユダヤ人の国だ。そしてユダヤ人はもともと金貸しを担っていた(担わされていた)民族である。

来年からの新チームはイスラエルとの関わりはなくなるとされているし、そうした歴史とは全く関係ないわけだが、そこにスイスの「銀行」が第1タイトルスポンサーとしてつくかもしれないという情報で、個人的にヴェニスの商人を思い浮かべてしまった。


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piginwired
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