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ポガチャル「観客がついてきたと思ったら、マスだった」。エンリク・マスがグラベルで猛追。ブエルタ2026第6ステージ
昨日の2026ブエルタ・ア・エスパーニャ第6ステージは最後の1級山岳に激坂&ぐらべる区間が登場し、総合争いも含めて熱い闘いが繰り広げられた。
もちろん「キング」「独裁者」「破壊神」のタデイ・ポガチャルはその難区間で攻撃し独走態勢を築こうとしたのだが、それを阻止したのはなんと予想外の奮闘を見せたMovsitarのエース、エンリク・マスだった。

🐷「さすマス!(さすがマス」
レース後にポガチャルはこの場面について、一瞬「観客かと思ったらマスでびっくらこいた」と語る。

UAE Team Emirates-XRGは、終盤の重要な2つの登りへ向かう区間でハイペースを形成。16人の逃げ集団とのタイム差を抑えながら、ポガチャルのアタックに向けた態勢を整えた。

プエルト・デ・エル・バルトロでは、ジェイ・ヴァインとパブロ・トーレスが最後のペースアップを担当。グラベル区間が始まった山頂まで約4kmの地点で、ポガチャルが満を持して攻撃を開始した。

ポガチャルは山頂まで残り2.9kmで、逃げ集団の最後の生存者だったAlpecin-Premier Techのラムセス・デブライネを抜き去る。なお、このデブライネも最後はステージ3位となり予想外の驚くべき強さだった。
この時点では、総合ライバルたちが再びポガチャルに追いつく可能性は低いように見えた。
ところが、後方からマスが驚異的な追走を見せる。マスはポガチャルとの差を縮め続け、ついに山頂付近で追いついた。

ポガチャルは、マスが接近していることを把握していなかった。無線での情報では追走は40~50秒後方にいるというものだったと話す。
さらに、ポガチャル自身がプエルト・デ・エル・バルトロをよく知らず、登りでのペース配分を誤ったこともマスの追走を許した原因のひとつだった。
山頂でマスが突然近づいてきた際の心境について、ポガチャルは「ファッ!?どうなってんねん?えっ、マス?観客じゃないんか!」と驚いたと振り返っている。
ポガチャルは相手がマスだとわかると、マスがコースを熟知し、非常に力強い走りをしていると判断し、その動きに集中したと語る。
マスは登りでポガチャルに追いついただけでなく、山頂を先頭で通過してボーナスタイムも獲得した。その後、2人は荒れた路面の急勾配ダウンヒルへ突入する。
ポガチャルによれば、この下りは非常に急で、路面状態も悪かった。タイトなカーブでは強いブレーキングが必要となり、理想的なラインを選ぶことも難しかったという。

そしてこの問題の場面。
このシーンについては、ポガチャルが言うには下りの途中でマスが小さなミスをして、彼はその影響を受けてコースアウトしかけたらしい。
幸運にも落車を回避し、再び無事にコースへ戻ることに成功。重大事故につながりかねない場面だったが、ポガチャルは落車せずにクリアできたことに安堵したと語る。
この第6ステージの難所でマスに追いつかれたことで、ポガチャルの絶対的な支配力にはわずかな疑問が生じたかもしれない。しかし、第6ステージでも最終的な勝者はポガチャルだった。
さらに、ポガチャルとマスは他の総合ライバルから約1分を獲得。総合成績ではマスがポガチャルから3分34秒差の2位へ浮上したものの、ポガチャルはプリモシュ・ログリッチに4分以上の差をつけることに成功している。
ポガチャルにとって完璧な登りではなかったものの、ステージ優勝と総合リード拡大の両方に成功した一日だったと評価できる。
一方、マスはポガチャルに登りで追いつける力を示し(2022年以来の強さか)、今後の山岳ステージと総合争いに向けて強烈な存在感を残した。
ブエルタ2026の総合争いは依然としてポガチャルが圧倒的に優位であるが、マスがこの第6ステージで見せた強さをキープできるならば、ポガチャル独裁に対抗することができるかもしれない。