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ロードレースの2023ロンド・ファン・フランデレンとマッズ・ピーダスン(Mads Pedersen)

マッズ・ピーダスン「何もしないで死ぬよりは攻撃して死ぬほうがマシだ」

2023ロンドで3位に入ったマッズ・ピーダスンの覚悟

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昨夜の2023ロンド・ファン・フランデレンはとんでもない伝説的なレースとなった。

その主役は、ビッグスリーことタデイ・ポガチャル(Tadej Pogačar)、マチュー・ファン・デル・プール(Mathieu van der Poel)、そしてワウト・ファン・アールト(Wout van Aert)だったわけだが、そんな三人に追いつかれまいと必死に最後まで逃げて、全力を尽くしたのが元世界王者マッズ・ピーダスン(Mads Pederssen)だ。展開のあや次第ではピーダースンの勝利もあり得た。

そんな彼は、「ビッグスリーといっしょになって死ぬぐらいなら、独走の結果死んだほうがマシだ」と覚悟を決めていたようだ。レース後に彼が語った。

情報源:Mads Pedersen on his Tour of Flanders: Better to die trying than die following

ピーダスンは終盤に逃げ集団から飛び出し独走状態に入っていた。もしそうせずに後方からくるビッグスリーと合流してしまえば、最後のオウデ・クワレモントなどで突き放されてゴールまで生き残れなかっただろう。

“I’d rather try and die in the end than just follow and still pop at the end,

訳「トライしてアカンかったほうが、ただビッグスリーについていって最後にポンと弾けて終わりよりはマシ」

ピーダスンはこのように考えていたと話す。

ビッグスリーに続く陰の優勝候補とも評されていたピーダスンがいた集団にはカスパー・アスグリーン(Kasper Asgreen)やシュテファン・キュング(Stefan Küng)など強力なメンバーが複数いた。そこでは誰もが同じゲームプランを考えていたとピーダスンは認める。

ただ、ピーダスンはいつどの場所・どのタイミングで仕掛けるかは計画していなかったと語る。ただビッグスリーが最後の攻撃に出るときには、その前で走っていたいと思っていた。それがたまたまクルイスベルクの登板の直前での抜け出しとなった。

だがそんな独走も長くは続かず、最後のオウデ・クワレモントで加速し、マチューを突き放したポガチャルによってすぐにピーダスンは追い抜かれ、続いてマチューにもパスされてしまう。

だが、それでもピーダスンは表彰台を諦めず、最後はワウト・ファン・アールトのグループでのスプリントで、ワウトを下して3位に入ることに成功した。モニュメント、しかもキング・オブ・クラシックのロンドでの3位は順位だけ見ればすばらしい結果だ。

ゴール後にピーダスンは、

“That’s basically how I wanted to race – just anticipate and don’t be afraid of running out of bullets

訳「基本的にはやりたかった走りができたんよ。自分の弾が空っぽになるのを恐れずに走るということやね」

と話す。そして「5位や6位ではなく3位という結果はチームとしてもまさにハッピーと言えるやろね」と語り、優勝はできなかった悔しさとともに、全力を出しての3位という結果にある種の満足感は抱いているようだ。

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