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2023ロンド・ファン・フランデレンの大落車

UCIがロンドでフィリプ・マチェユクが引き起こした大落車と、チームDSMの牛歩戦術について調査

UCIがロンドでの大落車と牛歩戦術を調査へ

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ポガチャル伝説に新たな1ページを加えられることとなった2023ロンド・ファン・フランデレン。宇宙人レジェンドのファビアン・カンチェラーラがレース後に「ポガチャルはロンドとはパワーウエイトレシオのゲームだと証明した」と評したように、登りで何度も断続的に攻撃をしかけてクラシックスペシャリスト(まぁポガチャルもクラシックスペシャリストだと言える?)を疲弊させて落として独走に持ち込んだ。

そんな今年のロンドについて、UCIが2つの問題を調査しようとしているようだ。

情報源:UCI to investigate massive Tour of Flanders crash, road-blocking team tactics

問題その1:フィリップ・マチュクが原因の大落車

そんな今年のロンドではとんでもない大落車があったことをみんな覚えているだろう。バーレーン・ヴィクトリアスのフィリプ・マチェユクが路肩を走って集団に戻ろうとしたときに発生したあれだ。そのときの動画をどうぞ。

これに巻き込まれて被害を受けた選手の中には、無事だったもののワウト・ファン・アールト(Wout van Aert)、最後のロンドだったのにリタイアを強いられたピーター・サガン、鎖骨骨折のティム・ウェレンス(Tim Wellens)、左腕骨折のベン・ターナー(Ben Turner)が含まれている。

この自爆手テロとも言うべき落車事故について、その原因であるフィリプ・マチェユクはレース中に即座に失格。レース後に謝罪を発表していたが、UCIはこの事態を重く見て調査を開始するようだ。

UCIは選手が本来のコースでない路肩や歩道などを走るのをやめさせるようにしてきたが、選手らはそれを批判していた。しかし、今回のこの事故は決められたコースをきちんと走ることの重要性を再認識させ、UCIの方針の正当性を示すものになるだろう。

UCIのコメントでは、今後フィリプ・マチェユクについてはさらなる罰金やレース出場禁止処分などの制裁が今後加えられることもあり得るとのこと。

問題その2:チームDSMの牛歩戦術

そしてもう1つUCIが問題としたのが、チームDSMが使った牛歩戦術のような作戦だ。次の動画を見てほしい。

このように超低速で狭い道の登りを先導することで、いわば「蓋をする」ことに成功。プロトンから余計な動きができることを防ぎ、同時にプロトン後方にいる選手ほど前方に上がるのが困難となり、余計な労力を使わせられる。まるで落車したときのように一度停車せざるをえなくなる場合もある。

こうした「蓋をする」行為自体はロンド以外の普通のレースでもよく見られるものだが、今回のこのチームDSMのやり方はあまりにも「やりすぎた感」があった。それゆえUCIの懸念を引き出すことになったのだ。

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