最凶決戦!2024ジロ・デ・イタリア第15ステージのレビュー、結果、ハイライト動画
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昨夜の2024ジロ・デ・イタリア第15ステージは、今大会最長の222km、さらに1日の獲得標高が今大会最大の5400mという間違いなく今大会最凶のステージといえるものだった。
目次
今大会最凶の第15ステージのコース: 獲得標高5400m!!
5月19日(日)⚠️午後5:15〜
— J SPORTSサイクルロードレース【公式】 (@jspocycle) May 18, 2024
Cycle*2024 ジロ・デ・イタリア 第15ステージ
【マネルバ・デル・ガルダ 〜 リヴィーニョ】
222km(山岳 ★★★★★/獲得標高5400m)
リモート解説:別府史之さん
解説:中野喜文さん
実況:谷口廣明さん、長澤洋明さん#GirodItalia #jspocyclehttps://t.co/SyYKTU8qRY pic.twitter.com/O84rhcrJSk
感想・ハイライト
50人超の逃げ!
先頭の逃げが6人。さらに追走が約50人弱の逃げが形成。ポガチャル含むメイン集団は4分以上のタイム差を容認。
その巨大な追走集団の中には、ジョナタン・ナルバエス、ジュリアン・アラフィリップ、ナイロ・キンタナなど。
アラフィリップとシマノカー
序盤から先行する逃げを追う追走集団に入っていたジュリアン・アラフィリップ。途中でパンクしてしまうがチームカーがなかなか来られなかったので近くにいたシマノのニュートラルサービスを利用。
アラフィリップ「これ使えるんか?」
なおこの時点ではまだゴールまで140kmもあったため、交換されたフロントホイールもレース展開としても特に問題はなかった。
そのアラフィリップだが、レース前には第12ステージの復活勝利を演出してくれた戦友に粋なプレゼントをしている。
ジュリアン・アラフィリップが復活勝利の戦友となったミルコ・マエストリにその日のジャージをプレゼント#Giro https://t.co/87Y5OpYNMq
— バイクニュースマグ@ワイアードの豚 (@BikeNewsMag) May 19, 2024
村長キンタナが飛び立つ!
レース先頭の少人数の逃げとそれを追走する巨大な追走集団、そしてポガチャルらのメイン集団という構図のままレースが進んでいくが、最後の連続1級山岳に向けて逃げが少しずつ瓦解していく。巨大な追走集団もどんどん人数を減らしていき、また先行する逃げも力尽きていき、彼らも1つになり、やがて10人ほどの逃げ集団と変化する。
その中からまずはEF Education-EasyPostのゲオルグ・シュタインハウザーがアタック。
そしてそれを追いかけたのはナイロ・キンタナただ一人!キンタナは最近調子の良さを試すような走りをしていたので状態がとてもいいのだと思う。最初からこのステージに照準をあわせていたのかもしれない。
そんなキンタナだがやはり力を取り戻しつつあるのか、先行するシュタインハウザーを難なく捕まえ追い抜くことに成功。そのままシュタインハウザーを力強い走りで置き去りにして独走態勢に。ついに強いコロンビアの英雄が戻ってきた。
そしてその3分後方では・・・
ポガチャルいったああああああああ!
💥 @TamauPogi ATTACKS!!
— Giro d'Italia (@giroditalia) May 19, 2024
The Maglia Rosa drops everyone, and is closing in on the riders ahead of him #GirodItalia pic.twitter.com/823nw06B5U
チェックしようとしたボーラ・ハンスグローエのダニエル・マルティネスも無理で、ここからポガチャルによるキンタナへの無慈悲な追走がスタート!
またDSMのエース、ロマン・バルデもポガチャルの後からアタックをかける。個人TT能力が劣るバルデは第14ステージの個人TTで他の総合勢からタイムを大きく失ってしまったが、それでも総合8位。今後も厳しい山岳ステージが続くため、まだまだ総合表彰台の可能性はゼロとは言えない。
もはや個人的には、ポガチャルどうこうは脇において、「バルデ vs ポガチャル以外の総合トップ10選手」という構図でジロを見るほうがおもしろいと思っている。バルデが総合争いを引っ掻き回すという面白さだ。
最後の1級山岳でキンタナ vs ポガチャル!
キンタナの後方から異次元の速さで登るポガチャル。それでもキンタナはゴールから数えて2つ目の1級山岳Passo di Foscagnoを先頭でクリア。そこから少し下って、最後の1級山岳へ向かう。その時点でポガチャルとの差は40秒ほど。
個人的にはキンタナは下りもけっこうイケると思っている。そしてポガチャルも決して無理をせず安全に下るだろうと思っていた。それに特別長い下りでもない。したがって下りでポガチャルがタイムをつめることはないだろうと予想していた。
実際にポガチャルは下りを無理して攻めることなく、キンタナとの差も縮まらなかった。下りきるとあとは最後の1級山岳リヴィーニョだけ。距離4.7km、平均7.6%だ。
キンタナがなんとか逃げ切れるか?
🇸🇮 @TamauPogi comfortably drops 🇨🇴 @NairoQuinCo and heads towards win number 4️⃣ on this #GirodItalia! pic.twitter.com/i1z2b2M8Y9
— Giro d'Italia (@giroditalia) May 19, 2024
🐷「(‘A`)アカン・・・」
🐷「そらまぁそうなるわ・・・」
だが今日のキンタナはほんと強かった。この調子だとまだ後の山岳ステージを狙ってきそうだ。そしてこれからのグランツールでも全盛期のような活躍を見せてくれるかもしれない。
コロンビアの某スーパーマン「よし、俺もやるか!」
総合首位につけるタデイ・ポガチャル(UAD)、クイーンステージで総合タイムを貪欲に稼いだ!!区間4勝目!
— J SPORTSサイクルロードレース【公式】 (@jspocycle) May 19, 2024
Cycle*2024 ジロ・デ・イタリア 第15ステージ
【マネルバ・デル・ガルダ 〜 リヴィーニョ】#GirodItalia #jspocycle
〜J SPORTSオンデマンドでLIVE配信中〜https://t.co/SyYKTU8qRY pic.twitter.com/4E2KSH9SbE
🥈ナイロ・キンタナ
— J SPORTSサイクルロードレース【公式】 (@jspocycle) May 19, 2024
🥉ゲオルグ・シュタインハウザー
4位ロマン・バルデ
5位ダニエル・マルティネス
6位ゲラント・トーマス
Cycle*2024 ジロ・デ・イタリア 第15ステージ#GirodItalia #jspocycle
〜J SPORTSオンデマンドでLIVE配信中〜https://t.co/SyYKTU8qRY pic.twitter.com/MFQRq4YvBD
レース全体のハイライト動画
結果
ステージトップ10
1 | Tadej Pogačar | UAE Team Emirates | 1位との差 |
2 | Nairo Quintana | Movistar Team | 0:29 |
3 | Georg Steinhauser | EF Education – EasyPost | 2:32 |
4 | Romain Bardet | Team dsm-firmenich PostNL | 2:47 |
5 | Felipe martínez Daniel | BORA – hansgrohe | 2:50 |
6 | Geraint Thomas | INEOS Grenadiers | ,, |
7 | Einer Rubio | Movistar Team | 2:58 |
8 | Ben O’connor | Decathlon AG2R La Mondiale Team | ,, |
9 | Thymen Arensman | INEOS Grenadiers | 3:05 |
10 | Jan Hirt | Soudal Quick-Step | 3:20 |
総合トップ10
1 | Tadej Pogačar | UAE Team Emirates | 1位との差 |
2 | Geraint Thomas | INEOS Grenadiers | 6:41 |
3 | Felipe martínez Daniel | BORA – hansgrohe | 6:56 |
4 | Ben O’connor | Decathlon AG2R La Mondiale Team | 7:43 |
5 | Antonio Tiberi | Bahrain – Victorious | 9:26 |
6 | Thymen Arensman | INEOS Grenadiers | 9:45 |
7 | Romain Bardet | Team dsm-firmenich PostNL | 10:49 |
8 | Filippo Zana | Team Jayco AlUla | 11:11 |
9 | Einer Rubio | Movistar Team | 12:13 |
10 | Jan Hirt | Soudal Quick-Step | 13:11 |
各賞1位
総合1位 | Tadej Pogačar(UAE-TeamEmirates) |
---|---|
ポイント賞1位 | Jonathan Milan(Lidl-Trek) |
山岳賞1位 | Tadej Pogačar(UAE-TeamEmirates) |
新人賞1位 | Antonio Tiberi(Bahrain Victorious) |
ポガチャル「人☆類☆最☆強」
ヴィンゲゴー・ログリッチ・レムコ「異議あり!!!」
ポガチャル「ツールでは毎日攻撃しちゃうぞ☆」