UAEの総攻撃必至か。今夜の2025ブエルタ第17ステージのコースプレビューと優勝予想

第17ステージのコースプロフィール

今日も昨夜に続いて中級山岳ステージ。走行距離143.2km、獲得標高3371m。なんといっても最後の1級山岳のAlto De El Morredero（モレデロ）がこの日の全てだと言っても過言ではないだろう。

そのモレデロのデータがこちら。距離8.8km、平均斜度9.7％（←！？）、最大斜度16％。

🐷「よくもこんなキチ○イ山岳を！」

このモレデロはブエルタに登場するのが今年で3回目。それまでは1997年と2006年。2006年版ではアレハンドロ・バルベルデがステージ優勝している。ただそのときとは登りのルートに異なる部分があるようだ。

ラスト5kmからはこのような感じで、ラスト1kmはヘアピンが連続してクネっている。このヘアピンで遅れると挽回はきついか？

優勝予想

今日最も気になるのは山岳賞争い。具体的にはジェイ・ヴァインがどう動くか。同賞2位のヴィンゲゴーとの差は22ポイントしかない。今日は仮に3級と最後の1級を先頭通過すれば合計13ポイント得られる。

そして第18ステージは平坦系個人TT、第19ステージは平坦ステージとなっていて今大会最後の山岳ステージは第20ステージで、その日は超級山岳フィニッシュとなっている。

おそらく昨日は逃げなかったジェイ・ヴァインが今日とその第20ステージは逃げに乗って山岳ポイントを稼ぎつつ、ジョアン・アルメイダのための前待ちをするのではないか。そうすれば今日と第20ステージでヴィンゲゴーがステージ優勝してもおそらく山岳賞は守れるはずだ。

仮に今日ヴァインが逃げず、ヴィンゲゴーがステージ優勝すれば12ポイント差まで縮小。そうなれば第20ステージの超級山岳（1位で15ポイント）でヴィンゲゴーが1位になった場合に逆転される可能性が出てくる。ヴァインとすれば今日逃げないならば絶対に第20ステージで逃げに乗らなければならない。

今日ヴァインが逃げないならば、おそらくUAEはチーム力のすべてを使い最後の1級山岳手前から総攻撃をかけるはず。対するTeam Visma | Lease a Bikeはアクセル・ジングレとヴィクトール・カンペナールツがリタイアしたため2名の不足というハンデを抱えているからだ。一方でUAEはリタイアなし。UAEとしては数的有利を保ったまま、登りの早い段階でヴィンゲゴーを孤立させるべく攻撃をしかけるだろう。

だがそれでもヴィンゲゴーの強さは圧倒的と言えるため、大きく崩れず、結局アルメイダについていき、最後にヴィンゲゴーがアタックしてステージ優勝しそう。

よって優勝予想はヨナス・ヴィンゲゴー。