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4度のツール・ド・フランス総合優勝を達成したクリス・フルームが引退を正式発表
情報源:OFFICIAL: Chris Froome confirms retirement from professional cycling after months of uncertainty
チームSky(現Netcompany INEOS Cycling Team)で圧倒的な強さを見せ、ツール・ド・フランスで4度の総合優勝を達成したクリス・フルームの引退がついに正式に確認された。
2025年シーズン終了後、Israel – Premier Tech(現NSN Cycling Team)との契約が満了したフルームは、新天地を見つけることなく2026年シーズンを迎えていた。
本人は引退を明言せず、今後についても曖昧な姿勢を貫いていたため、「現役続行の可能性が残されているのではないか」との見方も少なくなかった。
しかし今回、ツール・ド・フランス開幕を目前に控えたタイミングで、プロロードレースから退く意思を正式に表明。長年にわたって世界最高峰で戦い続けたキャリアに終止符を打つこととなった。
フルームは2010年代を代表するグランツールライダーとして歴史に名を刻んだ。
主な戦績は以下のとおり。
「同一年度の間にジロとツールという本来の意味でのダブル」を達成することは叶わなかったが、2017年にツールとブエルタを、その翌年の2018年にジロを連続制覇したことは十分に歴史的快挙と言える。
フルームのキャリアは2019年の大事故によって大きく変わった。
クリテリウム・デュ・ドーフィネの試走中に高速クラッシュを喫し、大腿骨や骨盤など複数箇所を骨折する重傷を負う。この事故から復帰を果たしたものの、全盛期のパフォーマンスを取り戻すことは容易ではなかった。
それでもIsrael – Premier Techで現役を続け、若手の育成やチームへの貢献を続けながら再起を目指し続け、2022年のツール・ド・フランス第12ステージのラルプ・デュエズ決戦では途中から逃げ続けステージ3位という激熱の走りを見せた(その時のステージ優勝はツールデビューとなったトム・ピドコック)。
その当時の記事がこちら。
しかし、2025年8月には南フランスでのトレーニング中に再び深刻な事故に遭遇した。
この事故では複数の肋骨骨折、腰椎骨折、肺の損傷、さらに心臓を包む膜にも損傷を負うなど生命に関わる重傷となり、緊急手術を受ける事態となった。これについて次の記事を再び読んでほしい。
→フルームは心臓にもダメージがあったことが判明。現役続行は絶望的か
その後レースへ復帰することはなく、この事故が事実上プロキャリアの最後を決定づけるものとなった。
クリス・フルームといえば、Team Sky(現Netcompany INEOS)の黄金時代を象徴する存在として、科学的トレーニングや、データに基づく(データドリブン)科学的な戦略を掲げるチームの中心に立ち、グランツールの戦い方そのものを変えた選手の一人でもある。
長距離独走や高いタイムトライアル能力、山岳での安定した走りによって数々の名勝負を演じ、2010年代のロードレース界を代表する王者として歴史にその名を刻んだ。
今回の正式な引退発表により、約20年に及ぶプロキャリアは幕を閉じたが、その功績は今後もロードレース史の重要な一章として語り継がれていくだろう。
🐷「もちろん伝説のクリス・フルーム・ランニングもね」