December 2016
- November 2024
- October 2024
- September 2024
- August 2024
- July 2024
- June 2024
- May 2024
- April 2024
- March 2024
- February 2024
- January 2024
- December 2023
- November 2023
- October 2023
- September 2023
- August 2023
- July 2023
- June 2023
- May 2023
- April 2023
- March 2023
- February 2023
- January 2023
- December 2022
- November 2022
- October 2022
- September 2022
- August 2022
- July 2022
- June 2022
- May 2022
- April 2022
- March 2022
- February 2022
- January 2022
- December 2021
- November 2021
- October 2021
- September 2021
- August 2021
- July 2021
- June 2021
- May 2021
- April 2021
- March 2021
- February 2021
- January 2021
- December 2020
- November 2020
- October 2020
- September 2020
- August 2020
- July 2020
- June 2020
- May 2020
- April 2020
- March 2020
- February 2020
- January 2020
- December 2019
- November 2019
- October 2019
- September 2019
- August 2019
- July 2019
- June 2019
- May 2019
- April 2019
- March 2019
- February 2019
- January 2019
- December 2018
- November 2018
- October 2018
- September 2018
- August 2018
- July 2018
- June 2018
- May 2018
- April 2018
- March 2018
- February 2018
- January 2018
- December 2017
- November 2017
- October 2017
- September 2017
- August 2017
- July 2017
- June 2017
- May 2017
- April 2017
- February 2017
- December 2016
- October 2016
- September 2016
Share your love
【Pinarello&Louis Vuitton続報】ピナレロがルイ・ヴィトンに過半数の株式の譲渡を完了。買収は順調に進行中。
イタリアのトレヴィソに本拠地を置くピナレロが、ルイ・ヴィトンによって買収されることが決定したというニュースは世界中に衝撃与えたわけやけど、さっき、ピナレロはルイ・ヴィトンに自社株の過半数を譲渡したと公表したで。 (1) 譲渡した株式の種類と取引形態 譲渡した株式は、世間的にはいわゆる未公開株式または非公開株式(private equity)やけど、まぁ厳密には株式の公開市場で誰でも買えるという状態になっていない株式のことやな。未公開株式やからいうて、買えないわけじゃなくて、株式市場では買えないというだけや。 せやから、株式市場以外では買える。売買できる。 今回、ピナレロは株式市場外で、日本の会社法上・金融関係の専門用語やと相対取引と言う方法で株式を譲渡したわけや。この相対取引には2種類あって、当事者が1対1で話あって売買するのと、1対複数で売買するのと。 相対取引のメリットはいくつかある。たとえば、証券取引所など売買仲介人と通さないことで手数料がいらん。法律上の税金処理は必要やけど。あと、市場での大量の株のやりとりは市場に混乱・変動おこさせることが多いけど市場外での取引はそれがない、とか。もちろん売買の届け出は必要やから、こっそりと影でやるとかはアカン。ま、決算書類みたらバレることでもあるけど。 まぁみんなしってるやろうけど、いまどきの株式会社は株券を発行しないほうが普通やから、会社法が改正されて、会社法上でも株券は発行したいときにだけ発行すればええ、というのが基本スタンスになった。せやから原則は株券発行なし、例外的に発行ありというのが日本の法制度になっちとるで。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); (2) ルイ・ヴィトンのパートナーのファンド運用会社「L Catteron」とピナレロ。 話がそれた。 広い意味(法律上の支配関係にあるとかじゃなくて)でのルイ・ヴィトングループにはprivate equityをファンド化して運用する会社(private equity firm)がある。名前は「L Catteron」という会社。 公式サイト:L Catteron 今回、ピナレロはそのファンド運用会社のL Catteronに株式を譲渡してる。このファンド運用会社は、「L Catteron」という名前で、その会社の部分的な所有者(支配者)がルイ・ヴィトン。 ルイ・ヴィトンはL Catteronだけでなく、この種のファンド運用会社の複数と提携関係にある。いろいろやっとるんや。 (3)ピナレロの年間収入と世界展開 ピナレロは、このルイ・ヴィトンのネットワークと資金力を使って、世界の主要都市のうちで優先度の高い、なおかつブランド価値にふさわしい一部の都市に、コンセプトストアを展開していく計画や。 というのも、ピナレロの2015-2016年度の収入5200万ユーロ(約63億4400万円、1ユーロ=122円で計算)のうち90%は、本拠地イタリアではなくそれ以外の地域からのもの。 せやから、経済的観点ではイタリアというブランドイメージだけのオワコン国家はほっといて、世界展開するほうが合理的やということやな。ま、今の時代どんな業界でも同じやろうけど。 今回の株式譲渡では、過半数というだけで、ピナレロの現CEOのファウスト・ピナレロ(Fausto Pinarello)は少数派の株主として株式を持ち続けることになる。 ちなみにピナレロを作った創始者が、ファウスト・ピナレロの父親、ジョバンニ・ピナレロ(Giovanni Pinarello)。1952年に創設した。ジョバンニは、ジロ・デ・イタリアで名誉ある「ブラックジャージ」を獲得したこともあるプロ選手やった。 なお、ピナレロはチームSkyとの間でバイク供給を今後4年続けるとの契約を更新してるで。 以前の第一報時の記事:【ファッ!?】ルイ・ヴィトンがピナレロを買収してロードバイク&スポーツビジネスに参入か?…