なぜオーストラリア選手権は毎年同じ場所で開催されるのか?

情報源:Why the Aussie Road Nationals are staying in Ballarat for another three years

Mitchelton-Scottの男女が王者に輝いた今年のオーストラリア選手権。Ballaratという都市で開催された。実はここしばらくずっと同選手権はBallaratで開催され続けている。そして、なんと先週には、さらにもう三年間もBallaratで開催されるとの発表がなされた。普通、国内選手権は同じ都市でずっと開催され続けるなんてことはない。それなのにオーストラリアでは一体どうなっているのか?

情報源記事では、そのメディアが主催者側に質問した内容がインタビュー形式で掲載されている。なかなか長文なので、いつもどおりブタのブログではさくっと要点(とブタが思うもの)だけ抜粋してご紹介。



豪選手権はなぜいつもBallaratなのか?理由は2つ。


オーストラリアのカンガルー
オーストラリアのカンガルー


理由その1:拒否権の条項


The previous contract had a right of first refusal for the government. And so we had to go to them first. And it took a little while for them to come up with an offer but it was one that we thought was reasonable so we went ahead with it.



訳「これまでの契約では、Ballarat市側に対して一番最初に更新を拒否する権利を与えるというのが盛り込まれていたんよ。それで主催者側とすればまずは第一に同市に対して、契約更新をするのかしないのかの意向を確かめることになってた。で、しばらく考えてもらってたんやけど更新してくれることになって、ワシらとすればその条件もよかったし、ほな今後ともよろしゅうということになったわけ」



そして、Ballarat市以外の地域から立候補・オファーはなかったんか?との問いに対してこう答える。

Because they had the first right [of refusal], that’s why we didn’t run a process. I mean, if they had come back and said “we can’t do anything” or “all we’re gonna do is match the same offer”, then we might have broadened it out.



訳「Ballarat市の意向を最初に確かめるという契約内容やから、同市が更新すると言った以上はそれ以上は他の手続きを進めてない。もし同市がもう無理とか全く同じ条件でしか無理と言ってたら、こちらとしても他の地域の話を聞いてたかもしれへんね」



そしてBallarat市側は更新にあたり、ちょっと予算を増やしたもよう。

まぁ契約上、まずBallarat市側に更新拒否の権利が与えられてたから、まずは同市の意向を聞くのが道理。でもOKが出たから、もうそれで決定。今後も同市で開催と。こういうことやね。



理由その2:開催コスト


But I think the important thing to understand here is that there is a cost to moving. One of the things that we get out of being in Ballarat all the time is that we know how to deliver the event well in Ballarat. Effectively, that makes it cheaper to deliver. So to move it somewhere else — we’ve got to add an amount for the cost of moving, learning, dealing with a new set of stakeholders.



訳「大事なことは別の場所で開催するとなったら運営コストが増えることや。Ballaratで開催し続けることの意義の1つは、同じとこでずっとやってるから運営するノウハウが貯まってるということや。より合理的により安く運営できるってことや。せやからもし他の場所でとなった場合、引っ越しや、ノウハウの蓄積、新しい利害関係者との取引といった莫大なコストが余計に必要となるんよ


同じ場所で開催され続けていれば、市当局や関係各所、あるいはスポンサーの企業との交渉も円滑に進む。毎年同じことやるわけやしね。「今年もよろしゅう」「こちこそ」で話は済む。書類の書き方、作り方も同じ。どこにスタッフを配置すればいいのか、何人必要なのか、何人減らせるのかといった人件費の見積もりも簡単。いろんな実務上のコストが減らせる。

これら2つの理由、契約条項とコストという点から、オーストラリア選手権はしばらくずっとBallarat市というわけやね。





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