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近年のヘルメットにはほぼ必須の保護機能として国際標準となっている、脳を衝撃から守る技術規格のMIPS( Multidir ectional Impact Protecti on System)。
その技術名称には、開発したスウェーデンの会社であるMIPS社の名前がそのまま使われている。ストックホルムのスウェーデン王立工科大学とカロリンスカ病院の学者達が19年の研究を経て開発した技術である。すごい。
そんなMIPS社の最新の決算は実に好調。2019年度の第4四半期は純売上41%も増加した。
情報源:MIPS shows sales growth in Q4 and for 2019
上述のように第4四半期の純売上は前年度の同期比で41%の増加となって900万ドル(約9億9000万円)、営業利益は400万ドル(約4億4000万円)、また、成長率は33%UP。
1年間の純売上は2760万ドル(約30億円)、営業利益は1110万ドル(約12億円)、成長率は29%UP。やったぜ
ただし、2020年度の前半についてはMIPS製品の製造と供給に懸念が示されている。それは今世界を震撼させている中国のコロナウィルスのせい。
実はMIPS社の子会社、サプライヤー、そして顧客の多くが中国の広東省に拠点を置いている。その広東省は、震源地である武漢から620マイル(約1000キロ)離れている。1000キロも離れていれば大丈夫なような気もするけど、中国全土で厳戒態勢となっているので、1000キロ離れていようともやはりビジネスには悪影響が避けられない。工場もフル稼働となるまでしばらく時間はかかるだろうとのこと。
というわけで、ひょっとしたらMIPS搭載ヘルメットの特に最新製品は入荷が世界的に減ったり遅れたりするかもね。もし気になるものが在庫あるなら、サクっと買っておいたほうがいいかもね。