今年、最高の逃げ屋デヘントがマイヨ・ジョーヌを狙う。
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世界最高の逃げのスペシャリストとも呼ばれるLotto Soudalのベルギー人、トーマス・デヘント(Thomas De Gendt)。今後再開されるであろう今シーズンで、彼が掲げる最大の目標の1つが、ツール・ド・フランスでのマイヨジョーヌ獲得。
情報源:Thomas De Gendt targets taking yellow jersey on stage one of 2020 Tour de France
情報源記事で、デヘントは次のように述べる。
“The first stage is a big goal right away. A typical Paris-Nice ride in which you can stay ahead of the pack.”
訳「ニースでスタートするツールの第1ステージがまさに今考えてる大きな目標の1つや。というのもパリ~ニースで走り慣れたコースレイアウトだからや。そういうコースは集団の前で逃げやすいからね。」
今年のツールのグランデパールは、春のステージレースとして人気のパリ~ニースでおなじみの都市ニース。Niceと書く。ナイスじゃないよ。
最初の3日間がニースでのレースとなる。まだ公式にはコースプロフィールが掲載されていないので、どのようなコースとなるかは不明だが、パリ~ニースで走り慣れた地域であることには間違いない。
ちなみに初日は156kmの平坦基調、2日目は187㎞の山系ステージ、3日目が198㎞の平坦基調のコースとなっている。ただ、新コロ助の状況によっては多少の変更はあるかもしれない。
今年は誰もがまともにレースを走れていないので、ツールはいきなりのサバイバルレースとなる。そこで、これまでとは異なる作戦をとる選手やチームが出てくるかもしれない。もちろんツールに選ばれる以上は肉体的にはそれなりに仕上がっているはずだが、勝負勘が鈍っているという選手も多いかもしれない。ひょっとしたらそういう隙をついて、若手が果敢にアタックしておもしろい展開になるかもしれない。
ほとんどレースがなかったということは、自分の走りをアピールする機会がなかったということであり、それは来年度の契約を勝ち取るための宣伝材料が不足していることを意味する。これまでのキャリアで実績のない選手ほど次の契約を見据えた走りが必要となると思われる。