フランス政府がツール・UCIの方針を拒否

本日からスタートするツール・ド・フランス。そのコロナ対策ルールとして、もともとは 「ツールでは各チーム2名の感染者が出ればチームごと排除」という方針が決定されいた。いわば「ツーアウト制」である。

しかし、チームから「それは厳しすぎる」との抗議の声が相次ぎ、「ツール・ド・フランスの対コロナルールが緩和へ」という方針へ転換した。

だがしかし、事態は二転三転する。なんとフランス政府がこの緩和策にNGをつきつけているもよう。

情報源：Stricter ‘two strikes’ policy returns to the Tour de France after government decision

昨今、フランスなどヨーロッパで感染者数が再び激増しているのはマスコミで報道されている事実だが、グランデパールのニースも、コロナ感染の「レッドゾーン」である。おそらくそういった社会的事実を背景に、フランス政府としても厳格なルールを維持しなければならないという危機感があるのであろう。

また安易に緩和を認めれば、ツール関係者らの気の緩みにより一気にコロナが広がる恐れもある。「気を引き締めろ」という意味で、政府としても簡単に緩和策を認めるわけにはいかないのであろう。

この政府の見解はかなり主催者側そして各プロチーム・選手らにプレッシャーとなるであろう。マスクをすべき場所でマスクをしていない選手やスタッフが撮影されて報道され、しかも、そのチームから感染者が出た場合には政府からかなり糾弾されるのではないか。

実際にどれだけ本来の「ツーアウト制」が厳格に適用されるのかは不明だが、今回の政府の介入がとにかく関係者全員に大きな重圧となることは間違いないであろう。