ワールドツアーの中止・延期についてUCIの方針

コロナ禍で大崩壊となった昨シーズンのロードレースカレンダー。2021年こそは通常営業に･･･という思いもむなしく、今年も新年早々に多くのレースが中止・延期へ追い込まれている。

そんな中で、今年のワールド・ツアー初戦はUAEツアーとなる予定である。全19チームのワールドチームが集結し豪華なメンツが揃う。

だがUAEツアーがたとえ開催できたとしても、それ以降のワールドツアーが昨年のように大きな予定変更においこまれるのではないか？UCIは現時点でどのように考えているのか？

情報源：David Lappartient says WorldTour calendar will remain in place

この点、UCI会長のDavid Lappartientは、「現時点ではワールドツアーの日程変更は考えていない」と述べている。

これまでワールドツアーで中止となったのはツアー・ダウン・アンダーとカデル・エヴァンス・ロードレースだけ。上述のように中東のUAEツアーは開催される予定で、それ以降のワールドツアーも現時点では日程変更はない。

ヨーロッパ中が移動制限やロックダウンとなっているが、UCIとしては「さしあたり今のレベルならば、今後のワールドツアーも大きな影響なし」と見ているようだ。

だが、状況は当然大きく変わる可能性も十分にある。その場合はシーズン前半が少しのワールドツアーを開催しただけで終わってしまうことになる。そうなると完全な中止、または日程変更が余儀なくされるわけだが、そういったパターンもUCIはすでに検討しているようだ。

だがまだ仮に延期する場合の振替日程などは発表していない。ひょっとしたらツール・ド・フランスと東京五輪の間にねじ込むという可能性もあり得る。

ひとまずUCIとしてはワールドツアーは変更なしで、まずは3月のコロナ状況を注視し、それ如何でどうするかを考える方向のようだ。