2021ストラーデ・ビアンケの結果と感想
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天気予報どおりに好天となったストラーデ・ビアンケ。もちろん白い砂と緑とのコントラストが美しい砂塵地獄となった。
目次
残り50kmあたりで有力者が揃う先頭集団
ゴールまで残り50kmを切ったあたりで優勝候補が揃う先頭集団、そして20秒ほど離れて追走集団と別れた。
この先頭集団は、マチュー・ファン・デル・プール、ワウト・ファン・アールト、トム・ピドコック、ジュリアン・アラフィリップといった優勝候補たちとともに、タデイ・ポガチャル、エガン・ベルナル、クイン・シモンズ、ミヒャエル・ゴーグル、そしてケヴィン・ゲニッツの合計9名によって形成された。
Deceuninck-QuickStepのメンバーがアラフィリップ以外に誰もいないのに対して、INEOS Grenadiersがベルナルとピドコックという2名を送り込んでいるのがおもしろいところ。ちなみに追走にもDeceuninck-QuickStepのメンバーはいない。もう完全にアラフィリップ任せである。いいのかそれで。
クイン・シモンズ痛恨のパンクで、先頭集団から脱落
残り38.4kmとなったところで、先頭集団にいたトレック・セガフレードの期待の若手クリン・シモンズが後輪のパンク(?)!チームカーがあがってこられず、ニュートラルサービスのシマノカーが対処するが、なかなか後輪がハマらない!シマノォ・・・
トレックはコンポがSRAMなので慣れていないのか?
シモンズは追走集団にも抜かされてしまうが、なんとか後輪交換を終え、まずは追走集団に合流に成功。だがシモンズを加えた追走集団は先頭集団に追いつきそうで、なかなか追いつかない。
残り20kmあたり。アラフィリップのアタック!ファン・アールト脱落!シモンズ落車!
残り23kmあたりのグラベル区間でアラフィリップが加速!
なんとそれにワウト・ファン・アールトとトム・ピドコックがついていけない!
そして追走集団では、なんとクイン・シモンズがコーナーを曲がりきれず(?)に落車!
草むらに落ちたおかげで肉体的には大丈夫そうだが、タイムロスが痛い。追走集団からもついに脱落。
残り11km。最後のグラベル区間でついにあの男が動く!
最後のグラベル区間が残り11kmあたりから始まるが、その前に遅れていたファン・アールトとピドコックがなんとか合流に成功。
そして最後のグラベルへ。ここでそれまでおとなしくしていたマチュー・ファン・デル・プールがついに動いた!
一番きつい登りの区間でダンシングで圧倒的加速!これについていけたのはなんとかアラフィリップだけ!
さすがのスーパークライマーのベルナルやポガチャルもストラーデ・ビアンケの登りは勝手が違うか。
それでもベルナルはなんとかこのあと2人に追いつき、先頭3名とそれを15秒差ほどで追う4名という構図になる。
人数的にはほぼ互角。あとは2つの集団がそれぞれどれだけ協調できるのか、どれだけみんな力を残しているのかだが・・・・・・しかし、無情にもファン・アールトらの追走集団は少しずつ少しずつマチューたちから遅れていく。
残り1km。そしてゴール
ゴール前の1kmからはいつもどおり街中の激坂である。そこからゴールまでは次の動画でどうぞ。
Van der Poel volgt Van Aert op en wint de Strade Bianche! pic.twitter.com/jSq0wWdk5c
— Sporza 🚴 (@sporza_koers) March 6, 2021
いやーやっぱり強いわ。このタイプのコースなら無敵やろね。
アラフィリップはチームメイトが誰もいなかったのがやはり響いたか。チームメイトが最後まで残っていてマチューの体力を削ることができていれば、マチューの終盤の加速を劣化させることが出来たかもしれない。ただストラーデ・ビアンケでそれを実現させるのはパリ~ルーベ並に困難なのかも。
あとアラフィリップはいつもだいたいそうだけど、途中で動きすぎたか?自分でレースを動かそうとするのが裏目に出たか。
なおマチューがこの日使ったバイクはAeroad CFR 改である。次の記事を読んでほしい。
本当に見応えのあるレースでしたね、残った先頭集団が精鋭揃いで誰が勝ってもおかしくない!全員が優勝候補みたいで本当に興奮しました。それにしてもシモンズが惜しかった、後輪のパンクで時間を食い鬼の追い上げで追走集団に追いついたと思ったら、どうやら前の選手の落車に巻き込まれ(つられた?)かたちでの派手な落車で終了…でもこの悪ガキ(?)中々やりそうで期待できそうかもしれません(笑)それにしても最後がマチュー、アラフィリップ、ベルナルなんて恐ろしく劇的な展開で最後の激坂でマチューが鬼加速した時は思わずテレビの前にで「マチュー!」と叫んでしまいました、本当に今年のビアンケは熱かった。最後にダートの上りで遅れたとはいえトム・ピドコック、やっぱりこの男も本当に楽しみな男です。見どころ満載欲張り満腹セットなビアンケでした。
ピドコックは「経験積めばすぐに表彰台に行けるで!」と自信を持ったみたいだから、来年も楽しみブヒね。
そして19歳のシモンズはほんと惜しかった。「正直ペース配分間違わなければイケるんちゃうか?」とすら思ってたブヒ。
あの落車は巻き込まれ型だったのブヒね。ほんと残念・・・運がなかったブヒね。
マチューは、クールネで自分で動きすぎたのを反省したのか、今日はライバルについていくだけの走行をずっとやっていたように思えるブヒね。
逆にというか、いつもどおりというかアラフィリップは何度が自分でレースを動かそうとしてたのと対照的に。
イネオスは2人いたのだから、先手をとってあの最後のグラベル区間の前でどちらかが飛び出していればまた違った展開になったかもしれないブヒね。
ワウトが離された時、えっ!?とデカイ声を出して奥さんに怒られました・・・(;´Д`)
個人的にはアラフィリップに取って欲しかったけどマチュー強いですよねぇ。
ワウトが2kg増量したとありましたがそれも影響してるんでしょうか。デュムランがいないのでワウトの仕事が増えるしちょっと心配になりますね。
しかし、マチューガタイ良いのに登れるのはちょっと今後がいろんな、意味で怖いですよね。
イネオスはピドコックがベルナル差し置いて1番だったし後半合流した時にカウンターかましてくれまら胸熱でしたね(笑)
いやーあのマチューは強すぎたブヒね。一方でファン・アールトはシクロはやってたものの、今年初のロードレースだけにまだ本調子という感じじゃなさそうブヒね。
今のマチューを倒すには、勝負どころより前の時点でマチューに脚を使わせるしかないブヒね。