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昨夜の2021ドーフィネ第4ステージは個人TTだったが、そこで10位となったのがINEOS Grenadiersのエース、ゲラント・トーマス(以下G)。10位という結果だけみればさほど悪くないように思えるのだが、それでもGとしては「ミスをしてしまった」と後悔・反省するステージだったようだ。Gが犯したミスとは?
情報源:Geraint Thomas admits to pacing error in Critérium du Dauphiné time trial
コースは全長16.4kmで、その前半が緩やかななアップダウン。後半は少しずつ登っていく感じだった。なんともいえない感じのあまりTTっぽくないコースだ。
Gは中間チェックポイントまではその日の最速タイムを7秒更新する1位。優勝したアレクセイ・ルツェンコと比べても10秒速かった。だがそれがそもそもGのミスだったようだ。本人曰く、
“Even going through the time check I was like ‘oh, I’ve overdone this now’.”
訳「チェックポイントのときにすでに、『アカン、オーバーペースや。やってもうた』みたいな感じやった」
“It’s not the type of course where you want to be hanging on for the last 7 or 8 kilometres you know? You need to be strong there and I just did it in reverse really.”
訳「後半の7、8キロはなんとかペースを維持して我慢しとけばいいというタイプのコースじゃなかったわけよ。まさにその後半でさらに強く踏み込んでペースを上げる必要があるコースだった。ところが実際には自分はその真逆のことをやってもうたのよ」
コース後半が登りのコースだったので、そこで踏み込まなければならない。そのためには前半で体力を温存すべきだった。しかしGは前半からかっ飛ばしすぎて、後半に力尽きたということ。まさにペース配分を間違ったことがGのミスだった。
逆にルツェンコは前半のペースを抑えることに集中。それが功を奏し後半はフルガスの走りを実現し、優勝という果実をもぎ取ることに成功した。
Gのようなベテラン選手、しかもINEOS Grenadiersという選手の管理能力が高いチームでもそうなってしまうのか。チームカーから「抑えろ」との指示はあったと思うのだが。それでもペース配分が理想的にはいかない。それがTTの最大の難しさなのかもしれない。
昨夜のハイライト動画はこちら。