大落車！！2021ブエルタ第5ステージの結果と感想

横風警報のコース

今日の第5ステージのコースプロフィールとその危険性については「横風警報！2021ブエルタ第5ステージのコースについて」で書いてあるので、軽く読んでおいてほしい。

今日の展開と結果

今日の逃げはこの3人だ。

• オイエル・ラスカノ（Oier Lazkano：CAJA RURAL-SEGUROS RGA）
• ペラヨ・サンチェス（Pelayo Sánchez Mayo：BURGOS-BH）
• シャビエル・アスパレン（Xabier Mikel：EUSKALTEL-EUSKADI）

今日もブルゴスBHとエウスカルテル・エウスカディが目立っております。そしてエウスカルテルの白いバイクは、先日の記事「 オルベアから2022年モデルの新Orca（オルカ）登場。ブエルタで走る白フレーム」ように、オルベア（Orbea)の2022年モデルのOrcaだ。チームが連日の逃げにのっているおかげで、しっかりとニューバイクをPRできております。

そしてこの3人がそのまま中間スプリントへ。

オイエル・ラスカノ「とったどー！」

3人は風のある中快調に逃げていたが、そのうちブルゴスBHのサンチェスが力尽きてしまい2名に。少しパワーダウンだ。

さて今日のコースは上でも書いたが、強い横風に定評がある地帯を通る。そしてこの中間スプリントを少しすぎると直角コーナーが登場する。つまりそこで風向きが変わる。風の強さと風向き次第だが、そのコーナーを端緒にして横風分断が起こる可能性があるわけだが･･･

予想されていたよりも風が弱いまたは風向きが危険ではないのか、あまり動きが出ない。そんな中、逃げの2人からアスパレンが脱落。ラスカノの一人旅になってしまう。ラスカノが強い。

その直後、ついにDeceuninck-QuickStep、FDJ、Alpecinなどスプリンターチームが動いた！

だがこの動きは失敗。大きな混乱を生じさせることはできないまま。そして残り15km付近で集団は力尽きたラスカノも吸収して1つになる。

大落車ああああああああああああああ！！

この落車にまたマイヨ・ロホのレイン・タラマエが、そしてチームDSMのエースのロマン・バルデも巻き込まれてしまう。タラマエは大きな怪我がなさそうだが、バルデの背中が痛々しい。この後バルデはレースに復帰するが･･･すでに先頭からは5分以上遅れている。

(´・ω・`)もうバルデは明日でリタイアかもしれない。

タラマエは昨日の落車では救済ルール発動エリア内（残り3km）だったのでタイムロスはなかったのだが、今回は残り12km。救済されずにマイヨ・ロホを失うことになる。

ファビオ・ヤコブセン、ジャスパー・フィリップセン、アルノー・デマールらの有力スプリンターや、プリモシュ・ログリッチ、エガン・ベルナルらの総合エースらは無事だ。また新城幸也も無事に先頭集団に戻っている。

そしてそれらの残った選手たちによるゴール前スプリント！

先にしかけたジャスパー・フィリップセンが長い距離を爆走して優勝！この勝ち方は本当に強くなければできない勝ち方だ。心身ともにノリにノっている証拠といえる。

この後2分以上遅れてタラマエがゴールに戻ってくる。落車に巻き込まれて総合首位の座を失うという残念すぎる結果になったわけだが、小集団の先頭で最後までしっかりとペダルを回してゴール。暫定ながらも総合リーダーとしてふさわしい姿を見せた。

第5ステージのトップ10

第5ステージ終了後の全選手分の総合順位データや各賞ジャージは次の記事に。

第5ステージのハイライト動画はこちら。