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比較的涼しかったジロ・デ・イタリアやツール・ド・フランスと違い、今年のブエルタは猛暑となっている。天気予報では35度とかなのに、現地での実際の気温は40度を超えているとの報道がなされていたりもする。
そんな厳しい暑さに対してプロチームはどんな対策を講じているのか?
情報源:Fighting against the sun at the Vuelta a España
この情報源記事では、まずプロチームが使うボトルや氷の量についてAstana-Premier Techが語った内容が紹介されている。そこでは、
これはAstana-Premier Techの話だが、おそらく他チームも同じようなものだろう。氷もそうだが選手1人あたりのボトルの量が半端ないのがわかる。
仮にプロが実際に1日37本を使うとしよう。では我々素人がロングライドしても1日で37本もボトルを使うことがあるのか?まずありえないだろう。たとえ真夏のロングライドやブルベをしてもまず消費しない量ではないか?もちろんプロは飲むだけでなく、体にぶっかけることが多いのでそれで消費量がふえるのだと思うが。
ブエルタの1日のレース時間を仮に4時間とすると、1時間で9本というボトルの消費。7分で1本のペースでボトルが空になる計算だ。とんでもない消費ペースだ。
脱水症状が運動パフォーマンスに及ぼす影響という点では、肉体から体重2%分の水分が失われると集中力の低下や心拍・体温の上昇が発生しパフォーマンスが低下すると言われている。そして同3%以上になると急激なパフォーマンス低下が発生するようだ。そして8%になると幻覚症状、呼吸困難などに至る。(参考記事:「パフォーマンスに差を生み出す水分補給作戦」、「水分補給とパフォーマンス」
このためチームエウスカルテル・エウスカディは、激しいレースで水分が失われるのはどうしようもないとしても、それが3~5%程度に収まるよう注意を払っているようだ。
また日焼けによる余計な体温上昇を防ぐために、レース中はともかくとしてレース前などは太陽の日差しから選手らを遠ざけ、日陰やチームバス内で待機させる。これはこれまでのいろんな夏のレースで見られてきた光景だ。レース直前になって選手がチームバスから降りてくるというのはレース映像でもときどき映る。
暑さへ適応するトレーニングもまた重要だ。以前、東京五輪前に記事として紹介したどうかは忘れたが、東京五輪のMTBレース前にトム・ピドコックは部屋にテントかなにかをもちこんで、簡易サウナを構築。その中で暑さに慣れるトレーニングを積んだ。そして見事東京五輪で金メダルだ。
今回の情報源記事でもサウナによる暑さ適応トレーニングをエウスカルテル・エウスカディが重要視しているとの記載がある。