モビスターはツール・ド・フランスでエンリク・マスが単独エースか。トライデントから戦略変更へ
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これまでモビスターは「トライデント(三叉槍)」と呼称される複数エース戦略をツール・ド・フランスで採用することが多かったが、今年からはどうやらそのトライデントを投げ捨て、単独エースでの挑戦に賭けるようだ。
情報源:Movistar’s Enric Mas ready to shine with sole leadership at Tour de France
今年からツールの単独エースとなるであろう選手はエンリク・マス。彼が昨日語ったところによると、
“In the Tour, I’d like to have the entire team for me, and share responsibilities at the Vuelta with Alejandro [Valverde],”
訳「ツールでは自分だけがエースとなりたい。ブエルタではバルベルデとダブルエースとなりたいね」
振り返れば、バルベルデ、キンタナ、ランダなどがいたかつてのモビスターは、トライデント作戦がことごとく裏目に。ネット上ではファンから「今回もトライデントwwww」と揶揄されることも多く、また同チームを離れた選手がその作戦への不満・不評を口にすることもあった。
一方で昨年のブエルタ・エスパーニャでは個人的には「あれ?今回はわりと上手くいってるんじゃね?」と思っていた。そうあの第20ステージまでは・・・
ところが第20ステージでは終盤にミゲル・アンヘル・ロペスがチームの指示にブチ切れし、勝手にバイクを降りてリタイアしてしまうという波乱。エンリク・マスが総合2位でそのブエルタを終えたが、モビスターとファンにとっては後味の悪い大会となってしまった。
さて、エンリク・マスは2019年にツール・ド・フランスに初出場して、総合22位でフィニッシュ。続けて2020年にも出場し、そのときは総合5位。1年で大躍進。さらに昨年の2021年は総合6位。
この調子でいけば今年は表彰台も・・・となりそうな雰囲気ではある。