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ロードレースの2022ミラノ~サンレモとマテイ・モホリッチ

マチュー復活!サガンにトラブル!ポガチャル連続アタック!2022ミラノ~サンレモの感想と結果

ついにマチュー・ファン・デル・プールが復帰!2022ミラノ~サンレモの感想と結果

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海外メディアの報道どおりに、今夜のミラノ~サンレモでサプライズが起きた。昨冬のシクロクロスシーズンからついにマチュー・ファン・デル・プールがついにロードレース復帰した。モニュメントという大舞台で千両役者が戻ってきた。

スプリンター向けと言われるミラノ~サンレモだが、今年は最強タデイ・ポガチャル、そしてワウト・ファン・アールト&プリモシュ・ログリッチというツールの主役たちも参戦

超高速の登りバトルが繰り広げられると予想されるが、はたしてスプリンターたちは生き残れたのか?

残り40km:やはり今年もチプレッサを前にしてレースが活発化

今年の逃げは、エオーロ・コメタ(Eolo-Kometa)から2人、バルディアーニ(Bardiani-CSF-Faizanè)から1人、アスタナ(Astana Qazaqstan)から2人、そしてロット・スーダル(Lotto Soudal)から1人という合計6名。

この6名がスタートから延々と逃げ続けていたが、チプレッサが近くなるにつれ後方のプロトンも差をつめてくる。

ロードレースの2022ミラノ~サンレモ

そしてその逃げの6名もそれまでの協調態勢が嘘だったように、ふるい落としを始める。

途中でその6名からロット・スーダルのフィリッポ・コンカ(Filippo Conca)も遅れてしまったのだが、チプレッサを前に復帰。しかし・・・

ロードレースの2022ミラノ~サンレモ

無理をしてしまったのか脚が攣ってしまい、バイクから降りざるを得ない状態に。地面に座り簡易的な措置を受けるが苦悶の表情を浮かべる。

ロードレースの2022ミラノ~サンレモ

しかし、後方から迫るプロトンに捕まる前になんとバイクに復帰!ナイスガッツ!!

この姿で彼のファンが増えたのではないだろうか。

そしてなんとINEOS Grenadiersのエースのトム・ピドコック(Tom Pidcock)がチプレッサの前の段階で脱落。

ロードレースの2022ミラノ~サンレモ

やはり体調不良からの復帰直後で超長距離はきつかったか。

チプレッサ直前にピーター・サガンにトラブル!

プロトンがチプレッサを直前にして高速化していたところ、その集団先頭にはUAE、ユンボ、そしてトタルといったチームが数を揃えて位置争い。

しかしそのトタルの中にピーター・サガンがいない・・・一体どこにいるのかと思えば、なんと集団の最後尾。

高速でチプレッサの登りにつっこむプロトン。しかしバイク交換のサガンは最後尾。なんという間の悪さ。勝利の女神はサガンに微笑まないのか・・・

チプレッサがツール・ド・フランス!UAE vs ユンボ・ヴィズマ!

そしてチプレッサ。ここでUAEトレインが炸裂。ヤン・ポランツ(Jan Polanc)がまず先頭を鬼引き。登りの速度をガンガンあげる。

ポランツの次はダヴィデ・フォルモロ(Davide Formolo )!

登りでのUAEトレイン VS ユンボ・ヴィズマトレイン。しかもタデイ・ポガチャルとファン・アールト&ログリッチという、まるでツール・ド・フランスのような光景で興奮してしまう。

このスピードアップにファビオ・ヤコブセン(Fabio Jakobsen)やその他のスプリンターたちが脱落。

ポッジオ!そしてポガチャルの連続アタック!スロベニア国旗がなびく!

結局期待されたポガチャルのロングアタックはポッジオを前になされなかったが、ポッジオに入ってすぐディエゴ・ウリシ(Diego Ulisi)がポガチャルを連れて先頭へ。

ロードレースの2022ミラノ~サンレモとタデイ・ポガチャル

ポガチャルキタ━━━━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━━━━━!!!

ポッジオはスプリンターもアウターで加速できる登りなので、さすがのポガチャルも一発でワウト・ファン・アールト(Wout van Aert)やマチュー・ファン・デル・プール(Mathieu van der Poel)など化け物どもを仕留めることはできない。

そこでポガチャルは周囲を観察しながらも連続アタック!だがそれでも引き離せない!

さらにはDSMの刺客(?)、セーアン・クラーウ・アナスン(Søren Kragh Andersen)がポガチャルらの隙を見てアタック!

いいタイミングだ!と思ったものの、結局それも決まらず、ポガチャルらの集団はポッジオを登り切る。そして下りへ入ると、ポガチャルと同じスロベニアのマテイ・モホリッチ(Matej Mohoric、バーレーン・ヴィクトリアス)が得意の下りアタック!伝家の宝刀を抜く!

後方は微妙な牽制もあるのか、追いきれない!

下った後の平地区間も、やはり後方は最後のスプリントに向けて心理戦が始まっており協調できずじまい。モホリッチをギリギリとらえきれるかどうかの秒差でラスト1km!

ロードレースの2022ミラノ~サンレモとマテイ・モホリッチ

ゴールまでもうすぐだが、すぐ背後でスプリントを始めた集団が迫る!

この結末を残り1.5kmからの動画でどうぞ。

スロベニアキタ━━━━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━━━━━!!!

見事に、見事に逃げきり!

昨年はポッジオの下りを終えたところでトレックのヤスパー・ストゥイフェン(Jasper Stuyven)がアタックして逃げきり勝利を挙げたわけだが、今年はモホリッチが下りで同様のことをやってのけた。

昨年は国でいうとスロベニア、チームでいうとバーレーン・ヴィクトリアスが目立った年だったが、今年も同じようになるのか?

バーレーンは、ソンニ・コルブレッリ(Sonny Colbrelli)がいなくても強者が揃っているのを見せつける勝利。今年も数々のレースをかき回して勝利をかっさらう可能性大。

スロベニア人の勝利に同郷のタデイ・ポガチャルやルカ・メズゲッツ(Luka Mezgec)も嬉しそうにモホリッチを称えていた。

それにしても個人的には、マチュー・ファン・デル・プールが復帰初戦にもかかわらず、約300kmのレースで最後まで残り3位に入るのが彼の化け物っぷりを象徴してるようで、意味がわからない。

ワウト・ファン・アールトはあまり見せ場がなかった印象。ポガチャル&UAEにこだわりすぎて、受け身になりすぎたか?ポッジオで嘘でもいいから何度か動いてみたら結末は変わったかもしれない。ひょっとしたらパリ~ニースの疲れが残っていたのだろうか?

あとはクイックステップはヤコブセンにこだわりすぎたか、最後は先頭に1人しか残っていなかった気がする。まぁ仕方ないか。

2022ミラノ~サンレモトップ10

1マテイ・モホリッチ(Matej Mohoric )Bahrain – Victorious
2アントニー・テュルジス(Anthony Turgis)TotalEnergies
3マチュー・ファン・デル・プール(Mathieu van der Poel)Alpecin-Fenix
4マイケル・マシューズ(Michael Matthews)Team BikeExchange – Jayco
5タデイ・ポガチャル(Tadej Pogačar)UAE Team Emirates
6マッズ・ピーダースン(Mads Pedersen)Trek – Segafredo
7セーアン・クラーウ・アナスン(Søren Kragh Andersen)Team DSM
8ワウト・ファン・アールト(Wout van Aert)Jumbo-Visma
9ヤン・トラトニク(Jan Tratnik)Bahrain – Victorious
10アルノー・デマール(Arnaud Démare)Groupama – FDJ

2022ミラノ~サンレモのハイライト動画

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