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地元メッシーナでニバリが引退を発表。2022ジロ・デ・イタリア第5ステージのゴール後

昨夜のジロ第5ステージ終了後にヴィンツェンツォ・ニバリが地元メッシーナで引退を表明

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昨夜のジロ・デ・イタリア第5ステージ終了後、イタリアの英雄にしてメッシーナのサメの異名をとるヴィンツェンツォ・ニバリ(Vincenzo Nibali)が正式に今年限りでの引退を表明した。

その日のゴール地点は、彼の故郷メッシーナだった。

今年から古巣の慣れ親しんだアスタナに戻ったニバリはもう37歳。契約期間はそもそも1年限りだった。だがこれまで今年限りで引退すると宣言するのは避けてきた。そのため、ファンからすればひょっとしたら来年も走ってくれるのかも・・・という淡い期待があったわけだが、やはり今年限りということになった。

海外メディアの報道を見ていると、どうやら第5ステージのスタート前から一部の報道関係者の間では、レース後にニバリが引退を発表するのではという噂が広まっていたようだ。

そして実際に、ニバリはかつての女房役でベテランのイタリア人選手のドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(Domenico Pozzovivo)と並んでゴールしたあと、チームスタッフに案内されてイタリアのTV局RAIの報道スペースへ移動。そして、同局の番組内で正式に引退の発表となった。

そしてその番組が会場で流れると、ファンの間からはニバリコールが巻き起こり広がった。「Vin-cen-zo! Vin-cen-zo!」

ニバリは次のように言ったようだ。

“I already knew for a few years that there would be a stage in Messina. My career, like I said, was long. I think it was the moment to choose the most appropriate place where to announce this, and I chose Messina.

Cyclingnews, ‘Something strange, a sort of magical feeling’ – Nibali calls time on career at home in Messina

訳「すでに数年前から引退発表はここメッシーナだろうと思っていた。プロ生活は長かったけど、今日この日こそが引退発表に一番ふさわしいタイミングだったと思て、メッシーナを選んだ。」

ニバリの引退はイタリア自転車界に大きな空洞を生むことになるだろう。同国の総合系エースとして、ニバリが挙げてきた実績はとんでもない。代表的な勝利は次の通り。

  • ジロ・デ・イタリアで2度の総合優勝(2013、2016)
  • ツール・ド・フランスを総合優勝(2014)
  • モニュメントのイル・ロンバルディアで2度の優勝(2015、2017)
  • ブエルタ・エスパーニャの総合優勝(2010)
  • モニュメントのミラノ~サンレモの優勝(2018)
  • ティレーノ~アドリアティコで2度の総合優勝(2012、2013)
  • グランツールでのステージ優勝も多数

イタリア界のレジェンドと言っても過言ではない実績だろう。

現在、自転車強国としてのイタリアにはワールドツアーチームが存在しない。そこで、引退したニバリがイタリアでチームを立ち上げるのかどうか非常に気になる人も多いだろう。

引退後どうするかはまだ明確に語らないが、ニバリの周辺でいろいろ動きはあるのではないだろうか。

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