ウィルコ・ケルデルマンがディスクブレーキ批判も、翌日に撤回。2022ジロ第9ステージのホイール不具合はローターの熱が原因?
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2022ジロ・デ・イタリアに出場中のBora-hansgroheのウィルコ・ケルデルマン(Wilco Kelderman)は、1日の獲得標高が5000メートルの最高難易度ステージだった第9ステージで、チームバイクであるスペシャライズドのバイクについて、ディスクブレーキを批判する発言をしていた。
ケルデルマンによるディスクブレーキ批判。「ローターの熱のせいでスポークが折れた」
情報源:Giro d’Italia: Wilco Kelderman blames disc brakes for GC tumble on stage 9
ケルデルマンは第9ステージの最後の難所、ブロックハウスの手間の峠、パッソ・ランチャーノ(Passo Lanciano)の下りでホイールのスポークが折れてバイク交換を余儀なくされた。これによりケルデルマンはマリアローザの集団から遅れて不利な状況に陥った。
そして最後の勝負どころブロックハウスでもタイム差を挽回するどころか、先頭集団からどんどん差が広がってしまい、最終的には1位からなんと11分近くも遅れてのゴールとなった。
そんなスポーク折れの原因はディスクブレーキのローターから発生した熱だというのが、レース後のケルデルマンの主張だった。
翌日に発言を撤回。「道路の凸凹が原因」
実は昨日にこの批判発言のネタを紹介しようと思っていたのだが、「スポンサー様の機材を批判とかどうせすぐに撤回するやろ。そのときまとめて書くか」と思っていたので書かなかった。
そして翌日(昨夜)の第10ステージでは案の定発言を撤回した。
情報源:Kelderman says disc brakes did not cause broken spokes on Giro d’Italia
ケルデルマンの批判を受けて、SpecializedとRovalのチームが彼の主張を検証し、その勘違いを正したのだろう。上述のようにケルデルマンは発言を撤回。
本当の原因は第9ステージ中に道路の凸凹でホイールがダメージを受けて、それがスポーク折れにつながったのだろうと発言を変更した。
まぁこの件はこれで終わりとして、物理的・工学的にローターの熱が原因でスポークがやられるというのは理論的にありえるのだろうか?