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WADAが方針転換か、トラマドールを禁止薬物リストに指定する予定?

WADAが鎮痛剤トラマドールを禁止薬物リストに追加か?

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英国大手紙テレグラフによると、世界アンチドーピング機構WADA(World Anti-Doping Agency)が、鎮痛剤として重用されているトラマドールを禁止薬物リストとして指定しようとしているらしい。

情報源(テレグラフ):Exclusive: Wada to ban painkiller tramadol following harrowing addiction stories

これまでWADAはトラマドールの使用を容認しているが、スポーツ界の中でもロードレースにおいては、UCI独自の方針で2019年から禁止されている。

しかしWADAの禁止薬物リストに入っていなかったため、たとえトラマドールをレース期間中に使用したとしても、基本的にルール上は「ガチのドーピング」としてすぐに扱われることはない。そのため出場停止処分などの重大な制裁をUCIからは即座には課されない。

今年のツール・ド・フランス中にトラマドールを使ったとしてUCIからツール失格という処分を受け、現在スポーツ仲裁裁判所CAS(Court of Arbitration for Sport)でUCIと争っているナイロ・キンタナ(Nairo Quintana)がまさにその一例だ。

このテレグラフ紙の報道の通りにWADAがトラマドールを禁止するとしても、上述のようにUCIは独自にすでに禁止しているので、ロードレース界にとっては特別新しいルールができあがるというわけではなく、特にどうこう言うネタではないのだが、自転車界以外の競技、たとえばサッカー、野球、テニス、陸上などでは、WADAの今回の動きはとても重要なニュースとなるだろう。

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piginwired
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