「ツール・ド・フランスよりもロンド/フランドル優勝のほうが大事」。フランスが誇る万能選手ヴァランタン・マデュアスが語るクラシック愛。
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グルパマFDJが誇るオールラウンダーのヴァランタン・マデュアス(Valentin Madouas)がシーズンオフのインタビューに答えている。本人曰く「ツール・ド・フランスのステージ優勝よりも、ロンド・ファン・フランデレンのほうが価値がある」。
情報源:Valentin Madouas: I’d rather win Tour of Flanders than a Tour de France stage
ヴァランタン・マデュアスはフランスメディアの Le Télégrammeでインタビューに応じ、来年度からの抱負などを語っている。
ユンボ・ヴィズマ(Jumbo-Visma)にはワウト・ファン・アールト(Wout van Aert)というまさにマルチな化け物がいるが、グルパマFDJのこのヴァランタン・マデュアスも相当だ。
なにせ今年はE3とDDVとベルギークラシック戦線からロンド・ファン・フランデレンに出場し、3位というすばらしい結果。その後はパリ~ルーベにも出場、続けてアルデンヌ・クラシックのアムステル・ゴールド・レースとリエージュも走った。そしてツール・ド・フランスにも出場し、山岳ステージなどでエースの1人、ダヴィ・ゴデュ(David Gaudu)をアシストしながらきっちりと完走。第16ステージでは惜しくも2位。最終的にはナイロ・キンタナ(Nairo Quintana)がUCI禁止薬物のトラマドール使用問題でその成績が剥奪されたため、繰り上がりでマデュアスが総合10位という結果になった。
まさに石畳も登りもグランツール総合もいける万能選手だ。まだ26歳のフランス人ということもあり、フランスにとっては有望な選手の1人と言える。
そんなマデュアスだが、「ロードレースの玄人としては、ツール・ド・フランスのステージ優勝よりはやはりロンド・ファン・フランデレン優勝のほうが価値が高い」と話す。
本人も好調な今年については手応えを感じていたようで、周囲のライバルチームからも自分が要注意選手としてマークされているという気配を感じていて、それが彼自身に一種の自信を与えてくれたようだ。
しかし「まだまだこれから改善できる小さなことがたくさんある」と話す。
同時に進化する彼を他チームが獲得しようと狙うことも増えるだろう。実際アルケア・サムシックが彼に興味を示しているようだ。