【検証動画】高価なカーボンホイールのコスパは?高いホイールは本当に速くなるのか?
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ロードバイク業界のトレンドの1つとして、これまではプロやガチ勢だけの機材と思われていた(たぶん)カーボンホイールを、我々一般人でもその多くが使い出しているということだろう。
それにはカーボンホイールの開発・製造技術の進化、市場の拡大、新興ブランドの市場参入などにより、比較的廉価なカーボンホイールが増えてきていることが要因だろうか。またディスクブレーキの普及により、強いブレーキングによるカーボンホイールのリムの損耗などを考えなくて良くなった点もあるかもしれない。
ただそうはいっても普通の伝統的なアルミホイールと比べるとやはりカーボンホイールは高価だというのも事実。そこでみんな気になるのがコスパ。果たして高価なカーボンホイールを使うと本当に速くなるのだろうか?
カーボンホイールのコスパ検証動画と使われたカーボンホイール
その点を海外有名メディアのroad.ccが検証し、動画としてYoutubeにアップしている。下の動画がそれだ。
情報源:Are expensive carbon road bike wheels worth the money?
今回のテストに使われたのは、上から下へ価格が高くなっている。価格は情報源記事中のポンド表記を円にしたもの。
- 約10万円: Velo-cite HyperDrive 50mm Carbon Disc Wheels(1,625g)
- 約13万4000円: Hunt 50 Carbon Wide Aero Wheelset(1,537g)
- 約20万円: HED Vanquish RC6 Performance Disc Wheelset (1,720g)
- 約21万円: Shimano Ultegra R8170 C50 Tubeless CL Disc (1,570g)
- 約25万1700円: Hunt 60 Limitless UD Carbon Spoke Disc Wheelset (1,551g)
- 約25万1900円: Roval Rapide CL II (1,590g)
- 約33万7600円: Campagnolo Bora WTO 60 Disc (1547g)
- 約56万7000円: Zipp 454 NSW Tubeless Disc Brake (1,358g)
これらのホイールを使って、2人が走ってそれぞれタイムを計測した。
結果
その実験の結果が画像として情報源記事にも掲載されている。難しいグラフとかではないので見ればわかると思う。
結果のポイントだけを簡単にまとめると、
- 二人が揃って最低タイムだったのが、Shimano Ultegra R8170 C50 Tubeless CL Discを使った場合。両名ともに最も遅いタイムとなった
- 最速タイムは一方がRoval Rapide CL II、もう一方がHED Vanquish RC6 Performance Disc Wheelsetだった場合
- 両名のタイムを合算した場合はRoval Rapide CL IIが最速となる。最も遅いのがShimano Ultegra R8170 C50 Tubeless CL Disc。
まぁ科学的に厳密な検証でもないのであくまで参考程度にしかならないが、世間的にはSpcializedのホイールブランドRovalのRapideは評判良さそうなので、同ホイールはやはりその世間の評判どおりの性能だと思われる。
一方Zipp 454 NSWは価格が飛び抜けているわりには、「ぐぬぬ・・・」という感じ。ただ今回のコースや速度域ではホイールの効果が最大限発揮されなかっただけかもしれないので、よくわからない。
実はそんなカーボンホイールのコスパどうこうよりも、個人的にわりと重要だと思う点は、チューブレスタイヤをつけるのが昔に比べると本当に楽になっているとも書かれている点だ。最近のチューブレス対応ホイールやチューブレスタイヤは業界の規格が統一されたためそれに準拠して作られているからか。技術の進歩もあるだろう。