Bora-hansgrohe「チーム予算の制限は導入すべき」

ドイツのワールドツアーチームのBora-hansgrohe(ボーラ・ハンスグローエ)のボス、ラルフ・デンク(Ralph Denk)が、ときどき話題になるチームの予算総額に制限をかけるべきかという問題について、それを肯定・推奨する考えを述べた。

そのインタビュー記事がこちら。

チーム運営形態とスポンサーの関係

まずチーム運営とメインスポンサーとの関係について、ラルフ・デンクは「うちのチームはクラシックな運営形態となっている。自分だけがチームのオーナーであって、運営会社は家族経営。母が会計、父がメカニック、妹(姉?)が広報。メインスポンサーのBora社などはその運営会社の株式を全く保有していない」と話す。

チームを運営する会社については、他に従業員はいると予想するが、そうした昔ながらの家族経営のやり方で経営を行っているようだ。

メインスポンサーのBora社とHansgrohe社との今後の関係は?

現在のメインスポンサーであるBora社とHansgrohe社との関係については2024年まで契約がある。

しかしそれ以降の延長についても楽観視しているとのこと。

なおBora社は2012年から、Hansgrohe社は2017年からチームのスポンサーとなっている。

スポンサーは何を求めているのか?

サッカーのクラブチームは、チケットなどによる興行収入が莫大な額にのぼるため、スポンサーから得られる金額というのはチーム予算の4分の1ほどのようだ。乱暴にいえばチーム存続についてはスポンサーの影響力は4分の1ぐらいということだ。

一方でロードレースではチケットなどの収入はほぼない。公式サイトでの物販ぐらいか?そのため、チームの存続についてのスポンサーの影響力はほぼ100%と言えるだろう。

そしてラルフ・デンクは「だからこそ長期的にスポンサーを続けてもらうためには、チームの重要なテーマについての議論にスポンサーを巻き込まなければならない。ただ最終的な決定はスポンサーではなく、我々チームが下す」ということを話す。

わかりやすくいえば、スポンサーとともにチームを作り上げていくという方針が大事なのだろう。それがスポンサーとの長期の信頼関係を維持する秘訣か。

ピーター・サガンとの別れについて

2021年の最後にBora-hansgroheはそれまで絶対的エースだったピーター・サガン(Peter Sagan)と袂を分かったわけだが、サガンとも長い話し合いをした結果の両者の合意に基づく別れだったと話す。

そして上述のようにラルフ・デンクは、その点についてもスポンサーとしっかりと議論した。

そしてそのスポンサーとの話し合いで理解したことは、スポンサーからするとチームへの投資に見合うリターンは、パリ~ルーベで優勝することよりも、グランツールで活躍した場合のほうが大きいことだった。それがサガンとの別れと、グランツールでの表彰台を狙うチーム戦略の変更につながったようだ。

決してスポンサーがその意向を押し付けたというわけではないだろうが、スポンサーとしっかり議論する中で見えてきた問題点や未来の可能性というものをチームが熟慮した結果だろう。

チーム予算の制限を導入すべきか?

NBAやメジャーリーグやサッカーには遠く及ばないが、ロードレース界ではINEOS Grenadiersなどは大きな予算を持っているとされる。一方でその数分の1のチームもある。

そんな予算格差がある状況で、ときどき俎上にあげられるのが予算制限の導入だ。

それについてラルフ・デンクは、

・すでに予算制限を導入している他のスポーツを見習うべき
・導入したほうがロードレースは持続可能性が高まる
・ファンにとっても良い方向になる

といった内容のことを話し、予算制限の導入に賛同する。

2 thoughts on “Bora-hansgrohe「チーム予算の制限は導入すべき」

  1. でもよ、実際に予算一番多いイネオスが今年一番人材引く抜かれた、カラパス、アダム・イエーツ、ファンバールレ

    1. ある程度のお金は必要だけど、大金かければいいってもんでもないってのはチームスポーツの「あるある」ブヒね。
      某球団でも同じブヒね。

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