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昨日から2023ジロ最後の3日間が始まった。3日連続の山岳ステージだ。本日の第19ステージはその2日目となるが、純粋に本格的な山岳ステージとしては今大会最後となる。明日の第20ステージは登り個人TTだからだ。よって今日が本格山岳ステージとしての天王山だ。
そんな今日のコースは次のとおり。
5月26日(金)⚠️午後6:25〜
— J SPORTSサイクルロードレース【公式】 (@jspocycle) May 25, 2023
Cycle*2023 ジロ・デ・イタリア 第19ステージ
【ロンガロネ 〜 トレ・チーメ・ディ・ラヴァレド】
183 km(山岳 ★★★★★)
リモート解説:辻啓さん
解説:飯島誠さん
実況:永田実さん、長澤洋明さん
〜J SPORTS LIVE配信〜https://t.co/TNujcEMgiA#Giro #jspocycle pic.twitter.com/5IwqBs8pUK
ご覧のとおりスタート後しばらくしてから少しずつ登り始める。最初に登場する2級山岳を超えるまでおよそ70km近く登り続けさせられる。スプリンターのみなさんは泣いていい。
1級山岳は3つ敷き詰められ、全て標高2000mを超える。その3つの1級は次のようなプロフィールとなっている。
本来ならば第13ステージのグラン・サン・ベルナルド(標高2469m)が今大会の最高標高(チーマコッピ)となっていたが、そのコースは雪のため変更されてなくなった。
過去記事:【標高2469m】2023ジロ第13ステージが雪でコース変更か。チーマコッピのグラン・サン・ベルナルドがなくなる
その結果本日の山頂フィニッシュとなる最後の1級山岳(標高2304m)が今大会のチーマコッピになった。
やはり注目すべきは最後の1級山岳だろう。ゴール前3kmは平均斜度12.7%、そして最大斜度18%だ。この3kmで勝負は決まる(確信)。総合勢はここでしかけるために、それまでの山岳ではあまり動きはなく静かなペースで進行するのではないか。
現時点での総合順位とタイムを見てみると、
1 | Geraint Thomas | INEOS Grenadiers | 1位との差 |
2 | Primož Roglič | Jumbo-Visma | 0:29 |
3 | João Almeida | UAE Team Emirates | 0:39 |
このように首位のGから、3位のアルメイダまで40秒以内の差となっている。アルメイダは昨日遅れてしまったが、まだまだ今日で挽回は可能だ。20秒ぐらいは普通に変動しそうなコースだからだ。仮にステージ優勝も獲得できれば、ボーナスタイムを含めて大きくタイム差を削ることができる。30秒以上も縮小できるチャンスがある。
第20ステージの個人TTを考えてみると、この3人の中ではプリモシュ・ログリッチ(Primož Roglič)が一番TTが強そうだが、GもTTはそれなりに強く、しかも今大会のGのコンディションが相当良いことを考えると2名は良い勝負になるかもしれない。
Gはおそらく終始防御的な走りをするだろう。ただログリッチが苦しんでいることがわければしかけるだろう。一方でログリッチは明日の個人TTでの逆転を考えているかもしれない。そう考えると今日最も積極的に動かなければならないのはアルメイダとなるだろうか。
また山岳賞争いにも注目だ。昨日の第18ステージで山岳ポイントを奪いまくったティボー・ピノ(Thibaut Pinot)が現時点で首位になっているが、アイルランドの天才ベン・ヒーリー(Ben Healy)は昨日全く動かなかった。それは今日のステージに照準をあわせていたからなのだろうか、それとももう諦めたのか、そのどちらなのだろう?昨日動かなった理由が今日判明する。
今夜はこのように総合争いと山岳賞争いを同時に楽しめるファンにとっては美味しい1日となる。