抗生物質とマチュー・ファン・デル・プール

今年の2023ツール・ド・フランスでは、オランダの怪物にしてシクロクロス世界王者のマチュー・ファン・デル・プール（Mathieu van der Poel）は主にエーススプリンターのヤスパー・フィリプセン（JasperPhilipsen）のための最終発射台として働いてきた。

加えてときには逃げに何度も乗るなど積極的な動きも見せてきた。だが残念ながらそうした逃げはステージ優勝にはつながっていない。

チームとしてはフィリプセンで狙った通りの目標が達成できているのですばらしい大会となっているだろう。一方で、マチューのファンからするとやはりどこか物足りないツールという感じだろうか。

そんなマチューだがどうやらここしばらくはずっと咳が止まらない体調不良に悩まされていたようだ。

情報源：MATHIEU VAN DER POEL STRUGGLING AT THE TOUR DE FRANCE: “I’VE HAD TO TAKE ANTIBIOTICS FOR THREE DAYS”

マチューが言うには咳が止まらない症状があって、ここ数日は抗生物質を飲んで過ごしていたようだ。おかげで今は体調いがマシになったとのこと。

このまま行けばマチュー本人のステージ優勝は見られないだろうが、それでも最終日のシャンゼリゼでフィリプセンを発射するマチューの姿、そしてツール完走が見られるだろう。

ただツールが終わればすぐに今年の「よくばりセット」になった特別な世界選手権がスタートするわけで、それに向けた体調管理がマチューにとって重要だ。マチュー曰く、「止まらない咳はそんなにひどいものとは思ってないけど、それでもちょっとうっとうしい症状やね」とのこと。世界選までに完治できるか？