2025年からアムステル・ゴールド・レースはフランダース・クラシックスが開催へ
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モニュメントにしてクラシックの最高峰レースのロンド・ファン・フランデレン(Ronde van Vlaanderen)やその他の人気のセミクラシックレースなどを主催するフランダース・クラシックス(Flanders Classics)が、2025年からオランダの名物レースのアムステル・ゴールド・レースも主催することが発表された。
As of 2025: Amstel Gold Race 🤝 Flanders Classics. #AGR #FLCS pic.twitter.com/Xvmayb1orV
— Flanders Classics (@FlandersClassic) September 21, 2023
そしてアムステル・ゴールド・レースの化身とも言われ、約30年同レースのディレクターを務めてきたLeo van Vlietが2026年をもって引退することも発表された。
アムステル・ゴールド・レースは言うまでもなく、春の石畳戦線の終わりとともに始まるアルデンヌ・クラシックの第1戦。そして世界選手権などを除けばオランダで最も重要かつ最大のロードレースだ。昨年の優勝者はタデイ・ポガチャル(Tadej Pogačar)。昨年のポガチャルはロンド・ファン・フランデレン→アムステル→ワロンヌと出場して3連勝。4連勝かつアルデンヌ・クラシック完全制覇を目指したリエージュは落車骨折でリタイアとなったが
フランダース・クラシックといえば、上述のようにロンド・ファン・フランデレンを筆頭に、オンループ・ヘット・ニュースブラッド(Omloop Het Nieuwsblad)、ヘント・ウェヴェルヘム(Gent-Wevelgem)など人気レースを主催する団体。今年は、ツール・ド・スイスとも業務提携することを発表し、影響力拡大を狙う動きを強めている。
過去記事:ロンド・ファン・フランデレンなどを主催フランダース・クラシックスがツール・ド・スイス主催者と提携へ
今回の2025年からのアムステル・ゴールド・レース主催もそのような戦略の一環といえるだろう。ツール・ド・フランスを主催するASO、ジロ・デ・イタリアを主催するRCS Sportがグランツールを武器に業界内で強い力を持つのだろうが、フランダース・クラシックはクラシックでの影響力を武器にしてそれらの団体に対抗していくのだろう。