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2024ツール・ド・フランス第15ステージ

ヴィンゲゴーの逆襲は?2024ツール・ド・フランス第15ステージの結果とハイライト動画

2024ツール・ド・フランス第15ステージの結果とハイライト動画

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前日の2024第14ステージは翌朝の早くから予定があったので早めに就寝して早起きだったので、ポガチャルの山岳爆撃を見ないままで朝を迎え、電車の中でスマホで結果だけチェックして「マジかよ」と驚愕していた。

そして続く昨夜の第15ステージは最後に超級山岳が登場。第14ステージでポガチャルについていけなかったヨナス・ヴィンゲゴーは「第15ステージの山のほうが自分に適している」と言っていたが、はたしてヴィンゲゴーの逆襲は実現したのか?

第15ステージのコース

2024ツール・ド・フランス第15ステージのコースプロフィール

感想・ハイライト

超級で二強激突だが・・・強すぎ

ゴールの舞台となった超級プラトー・ド・ベイユでは、逃げのメンバーのうち特にエンリク・マスとリチャル・カラパスが積極的な動きで抜け出しステージ優勝を叶えようとアタックを繰り広げた。

だがその後方ではチーム・ヴィズマ・リースアバイクのマッテオ・ヨルゲンソンが各チームのエースが揃う集団を高速で牽引。

2024ツール・ド・フランス第15ステージのタデイ・ポガチャルとヨナス・ヴィンゲゴー

そしてヨルゲンソンの限界ギリギリの鬼引きから飛び出してアタックしたのはエースのヨナス・ヴィンゲゴー。もちろんそれにはタデイ・ポガチャルだけが反応。レムコ・エヴェネプールらは置き去りにされる。

上述のようにヴィンゲゴーとしては前日のステージよりはこの超級山岳のほうが彼の脚質に適しているとの考え。ゴールまで残り10kmという距離からポガチャルに攻撃をしかける。

この二人が先行するカラパスらをすぐに吸収し、さらに彼らも置き去りにする。いつもように二人だけの世界に突入だ。

前日にタイム差をつけられたヴィンゲゴーとしてはとにかくポガチャルから逆にタイムを奪いたい。そしてステージ優勝もしてボーナスタイムも獲得したいところ。

だがヴィンゲゴーの攻撃が成功しない場合はポガチャルの良いアシストになってしまう諸刃の剣。ポガチャルはヴィンゲゴーの背後で空気抵抗を避け体力を温存できるからだ。昨年とは異なり今大会絶好調のポガチャルはそんなヴィンゲゴーの背後できっちりチェックし続ける。

こうなるとつらいのはヴィンゲゴー。ポガチャルが離れないのに一体いつまでペダルを踏み倒せばいいのか、その止め時がわからなくなる。自分の体力を削りながらライバルをアシストするだけになってしまう。すぐに今回の攻撃は失敗で止めるべきだと判断できればいいが、そんな簡単にはいかないもの。

そしてポガチャルはヴィンゲゴーに限界が近づくタイミングを待っていたのだろう・・・

🐷「なんかヴィンゲゴーのダンシングが微妙な感じ・・・これポガチャルがイキそうやな・・・と思った瞬間イキよったわ」

ポガチャルがヴィンゲゴーとの差をどんどん拡大していく。

ポガチャルを追うヴィンゲゴーはこの表情!苦しい!ペダリングもいつもような軽快さや強さが感じられずなんとか必死に踏んでいる感じ。

🐷「アカン、今年のポガチャル強すぎる」

ポガチャルはゴールラインを越えるまできっちりとペダルを踏み倒してたとえ1秒でもヴィンゲゴーに差をつけようとした。しかしヴィンゲゴーはゴール手前でもう力がなくなってたか、少し脚を緩めていたように見える。本来の力が残っていれば、ポガチャルとのタイムを1秒でも縮めようと最後までモガいたはず。それができないぐらいヴィンゲゴーは疲弊していたのだろう。

ヴィンゲゴーは先日のステージ優勝で「王の帰還」あるいは「王政復古の大号令」と思ったのだが、どうも昨年のような強さかというとなにか足りない感じがする。絶好調のポガチャルと比べているからそう見えるだけなのだろうか。どうなんだろう。

昨年はポガチャルが準備不足で失速したわけだが、今年はやはりヴィンゲゴーが準備不足だったのか。グランツールで3週間戦い抜くには一体どれほどの準備をすればいいというのか。

さてこれで第2週目が終わった。はっきりいってこのままポガチャルが最終週もこの強さをキープしそうだ。その場合は最終週でもポガチャルはどこかでアタックをしかけてくるだろう。それが成功すればまさにポガチャルの圧勝。ポガチャルの「ダブル達成」のためのツールとなってしまう。

唯一心配なのはプロトンが流行りつつあるコロナだが、はたして最終週にポガチャルが崩れることがあるのか?

スプリンターたちの戦い

なおこの日はスプリンターたちが時間制限内にゴールできるかどうかがかなり心配されていたステージだった。

この日まで総合順位13位につけていたエガン・ベルナルもポガチャルから40分以上遅れてゴール。その他の有名クライマーたちもかなり遅れてのゴールとなった。もちろんクライマーたちは体力温存のためにのんびり走っていたはず。

一方で心配されたスプリンターたちは、制限時間の数分前にギルマイがフィリプセンらと同じグループでゴールし、その後に制限時間まで2分となったあたりでマーク・カヴェンディッシュがアスタナのチームメイトに守られながら息も絶え絶えでゴール。その次にガビリア、そしてその後にアルノー・デマール。デマールは制限時間1分を切りギリギリでのゴールとなった。ゴール前に必死のもがきでなんとか間に合わせた感じ。

なお、そのデマールが最後だと思っていたがなんとさらに遅れていた選手がいた。チームDSMのブラム・ウェルテンだ。彼は残念ながら制限時間をオーバーしたため失格となった。

レース全体のハイライト動画

結果

ステージトップ10

1Tadej Pogačar UAE Team Emirates1位との差
2Jonas Vingegaard Team Visma | Lease a Bike1:08
3Remco Evenepoel Soudal Quick-Step2:51
4Mikel Landa Soudal Quick-Step3:54
5João Almeida UAE Team Emirates4:43
6Adam Yates UAE Team Emirates4:56
7Santiago Buitrago Bahrain – Victorious5:08
8Carlos Rodríguez INEOS Grenadiers,,
9Richard Carapaz EF Education – EasyPost5:41
10Felix Gall Decathlon AG2R La Mondiale Team5:57

総合トップ10

1Tadej Pogačar UAE Team Emirates1位との差
2Jonas Vingegaard Team Visma | Lease a Bike3:09
3Remco Evenepoel Soudal Quick-Step5:19
4João Almeida UAE Team Emirates10:54
5Mikel Landa Soudal Quick-Step11:21
6Carlos Rodríguez INEOS Grenadiers11:27
7Adam Yates UAE Team Emirates13:38
8Giulio Ciccone Lidl – Trek15:48
9Derek Gee Israel – Premier Tech16:12
10Santiago Buitrago Bahrain – Victorious16:32

各賞1位

総合1位Tadej Pogačar(UAE-TeamEmirates)
ポイント賞1位Biniam Girmay Hail(Intermarché-Wanty)
山岳賞1位Tadej Pogačar(UAE-TeamEmirates)
新人賞1位Remco Evenepoel(SoudalーQuickStep)
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4 Comments

  1. ヴィンゲゴー「ああ、去年のポガチャルがこういう感じだったのか……。」
    ポガチャル「大会10日前にコロナ感染済みだから問題無し!」

    そして割と早めに遅れたはずなのに、気付いたら5番目にゴールしているアルメイダェ……

    • ヴィンゲゴーは絶対にそう思ってそう。

      アルメイダはブエルタに向けて準備万端という感じブヒね。

  2. 昨年ポガは孤軍奮闘した挙げ句崩れるときの悲惨な無線まで流されましたので、自分としてはきっちり今年雪辱して貰いたいのですが、どこの扱い見てもなんつーかポガはヒール扱いなんですねえ。
    東欧人だから?中東籍のチームだから?時に力任せにも見えるレーススタイルが畏怖されてるだけ?

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