イネオスが20歳のアメリカ人アルテム・シュミットと契約

イネオス・グレナディアーズから20歳のアメリカ人選手で、アメリカU23個人タイムトライアル王者のアルテム・シュミットと契約したことが発表された。

彼は現在アメリカの名門コンチネンタルチームのHagens Berman Jaycoで走っているので、今回の移籍でついに来年プロデビューとなるわけだ。

Hagens Berman Jaycoは数多くのワールドツアープロ選手を輩出してきたことで有名だ。今のプロトンでいうと、ヤスパー・ストゥイヴェン、ヤスペル・フィリプセン、ジョアン・アルメイダ、テイオ・ゲイガン・ハートらもこのから巣立っていった選手だ。

190cmを超える大柄な体躯でまさにルーラーかつスプリンターという感じだが、多少のアップダウンならそれなりにこなせるだけの登れる脚も持つ。アメリカ期待の大型新人と言える。

今回のこの契約もそうだが、イネオスは明らかに若手を育成する方針に舵を切っているとわかる。他チームと異なり育成チームそのものは持っていないわけだが、心身ともにワールドツアーレベルで走れる若手だけを積極的に採り、プロの現場で走らせながら育成するという方針なのだろう。