クスは連覇を諦めたのか？2024ブエルタ・ア・エスパーニャ第7ステージの結果とハイライト動画

終盤あたりから「なんかもうよくわからん」。そんな展開になった2024ブエルタ・ア・エスパーニャ第7ステージの結果とハイライト動画。

第7ステージのコース

ハイライト

正式名称が14％坂

この日最大の難所は2級山岳「14％坂」（じゅうよんぱーせんとざか：大会正式名称）。その2級山岳でレッドブルが猛烈にプロトンを牽引。各チームの総合エースたちだけを引きずり出し、それ以外の選手らをふるい落とす。

だがこのペースアップでレッドブルの選手もいなくなり、山頂付近ではエースのログリッチだけが残る。まだゴールまで残り25km近くあるのにログリッチひとりだけとなる。

一方で総合リーダーのベン・オコナーもチームメイトたちが同じように早々と後方に消えてしまい、こちらも単独。そして山頂のボーナスタイム争いへ。

最終的にはこのボーナスタイム争いのあとに後続から、各チームのアシストが戻ってきたので結果的に良かったのだが、もしあのままレッドブルはログリッチだけになっていたとしたら、チームとしてそれでいいのかとも思う。

またデカスロンのほうはガチのグランツール総合優勝を狙うようなチームではないので、そもそもチーム力という点では弱いので仕方ないとはいえ、オコナー単独でレッドブル、UAE、ヴィスマと戦わなければならないのはちょっとかわいそうではある。

クスは連覇を諦めている？

そしてヴィスマはヴィスマで、なぜか総合エースのはずのセップ・クスがこの日の優勝候補のワウト・ファン・アールトのために積極的にアシストとして働き、先頭集団を一人で牽引する。

総合エースなら無駄な力は使わず温存するのが当然。チームとしてもそれを徹底するはずだが･･･クスとヴィスマが何を考えているのかよくわからない。

自由なUAE

そしてもう1つわからないのがUAE。この日はマルク・ソレル、パヴェル・シヴァコフの二人が積極的にステージ優勝を狙ってアタックをしかけた。本格山岳ステージ以外ならば狙えるときにどんどんステージ優勝を狙っていいという許可が出ているのだろうか。

圧勝！

レース全体のハイライト動画

結果

ステージトップ10

1	Wout van Aert	Team Visma | Lease a Bike	1位との差
2	Mathias Vacek	Lidl – Trek	,,
3	Pau Miquel	Equipo Kern Pharma	,,
4	Stefan Küng	Groupama – FDJ	,,
5	Quinten Hermans	Alpecin – Deceuninck	,,
6	Quentin Pacher	Groupama – FDJ	,,
7	Lorenzo Rota	Intermarché – Wanty	,,
8	Harold Tejada	Astana Qazaqstan Team	,,
9	Max Poole	Team dsm-firmenich PostNL	,,
10	George Bennett	Israel – Premier Tech	,,

総合トップ10

1	Ben O’connor	Decathlon AG2R La Mondiale Team	1位との差
2	Primož Roglič	Red Bull – BORA – hansgrohe	4:45
3	João Almeida	UAE Team Emirates	4:59
4	Enric Mas	Movistar Team	5:23
5	Cristián Rodríguez	Arkéa – B&B Hotels	5:26
6	Antonio Tiberi	Bahrain – Victorious	5:29
7	Lennert van Eetvelt	Lotto Dstny	5:32
8	Florian Lipowitz	Red Bull – BORA – hansgrohe	5:35
9	Felix Gall	Decathlon AG2R La Mondiale Team	5:38
10	Mattias Skjelmose	Lidl – Trek	5:49

各賞1位

総合1位	Ben O’Connor（Decathlon AG2R La Mondiale Team ）
ポイント賞1位	Wout van Aert（Team Visma | Lease a Bike ）
山岳賞1位	Sylvain Moniquet（Lotto Dstny ）
新人賞1位	Antonio Tiberi（Bahrain – Victorious ）