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Lottoのチーム予算について

Lottoのチーム予算、チームサイズの縮減、そしてワールドチームへの復帰に向けた戦い

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Lotto Dstnyは来年度からセカンドタイトルスポンサーのDstny社が抜けて、Lottoだけがタイトルスポンサーとなり、チーム名も「Lotto」というシンプルな名称となる。

今シーズン後半からすでにチームは財政が厳しい状況になっていて、節約するためブエルタ・ア・エスパーニャ前のチームキャンプなども開催しなかったし、選手の移動にもできるだけチーム予算を使わない方針が徹底された。次の過去記事を再び読んでもらいたい。

→ロット・デスティニーの危機と財政難について

そんなLottoの来年度のチーム予算はいくらぐらいなのか?

情報源:Lotto downsize for 2025: smaller roster, no Giro d’Italia but fight for WorldTour continues

2025チーム予算

この情報源記事の中でチームのマネージャーが来年度のチーム予算の大体の金額を明らかにしている。次の発言がそれだ。

‘We are managing to survive on a budget closer to 15 million than 20 million’

訳「チームは2000万よりは1500万に近い予算で生存戦略を実行しなければならない」

単位は不明だがおそらくユーロだろう。また1500万ユーロに近いと言っているので1500万ユーロ強と考えて日本円だと約25億円ぐらいだろうか。

25億円というのはひと昔前のロードレースのチーム予算と比べれば相当大きな金額ではある。ワールドチームじゃないLottoですらこの予算というのは、本当に現代のプロチームの予算が膨れ上がっているのがよくわかる。

来年もジロには参加せず

ただそれでLottoとしては節約をしなければならない状況のようで、2026年からのワールドチーム復帰を目指すものの、これまでと同様にチームの戦略に合わないレースには出場しない。その代表がジロ・デ・イタリアだ。

ワールドチームからProTeamへと降格した2023年から2年連続でジロ・デ・イタリアには出場してこなかった。そして来年もジロには出場しない。

チーム縮小とワールドツアー復帰への戦い

また今年は28名の所属選手がいたが来年度は25名だけに規模を縮小させた。

チームからは今年有力選手が何人もいなくなった。たとえば世界最高の逃げ屋だったベテランのトーマス・デ・ヘントは引退、若きエースのマキシム・ファン・ヒルスはレッドブルへ、おなじく若い有望株のフロリアン・フェルメルシュはUAEへ。

さらにアンドレアス・クロンはUno-Xへ、パスカル・エーンコーンはスーダル・クイックステップへ、シルヴァン・モニケはCofidisへなどなどだ。

そんなチームで絶対的エースとしてフルスロットルの活躍が期待されるの若きエーススプリンターのアルノー・デ・リーだ。次に総合エースとしてのレナルト・ファン・イートヴェルト。そしてクラシックではブレント・ファン・ムールも。

ワールドチーム復帰という点についてはこの2年間は順調にUCIポイントを稼げており問題はなかった。しかしスポンサーの撤退、チームサイズの縮減などの向かい風の中で来年度は戦わざるを得なくなるわけでもし来年にLottoが低迷し、逆にProTeamランキング3位のUno-Xが大きく伸びれば結末は読めなくなるかもしれない。

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