レビュー
Rapha


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シマノが2023年にホローテックⅡクランクの無償点検関連で費やしたコストは176億円超
最新のシマノから2024年12月期連結決算が発表された。そのおおまかな数字は、
などとなっている。
そしてこの決算報告の中で、次のような記載がなされいる。
(製品保証引当金)
当社で製造されたロードバイク用リア11段変速対応ホローテックⅡクランクの無償点検及び無償交換による将来の支出に備えるため、将来の費用発生見込額を製品保証引当金としておりますが、当連結会計年度において、当該無償点検及び無償交換の実績が進捗し、新たな情報の入手により、その発生時期について、より精緻な見積りが可能となったことから、見積りの変更を行い、従来流動負債として計上していた製品保証引当金につき、期末日後1年内に発生が見込まれる額は流動負債へ、それ以外の額は固定負債へ計上しております。
そしてその無償点検関連費用として、
※1 無償点検関連費用
前連結会計年度(自 2023年1月1日 至 2023年12月31日)
2019年6月30日以前に当社で製造されたロードバイク用リア11段変速対応ホローテックⅡクランクの一部において接着された箇所が剥がれ、隙間や段差が発生する可能性があることから、無償点検及び無償交換に伴う費用を計上しております。なお、この損失額には無償点検及び無償交換に伴う引当金が含まれており、現時点で入手可能な情報に基づき合理的に見積もった金額を計上しております。
このように説明がなされている。この前連結会計年度(2023/1/1~2023/12/31)における無償点検関連費用の数字をみると次の画像のようになっている。
単位は百万円なので、2023年12月までに無償点検関連(引当金こみ)で176億2500万円かかったということになる。
さらにこのように自主回収費用として、前年度は3億4100万円が、今回は2億4800万円が計上されている。加えて今回の決算年度では製品保証引当金として流動負債と固定負債の項目に記載されている額を合計すると133億円ほどが計上されている。
なお今回の決算報告でも、日本市場では完成車価格の高騰もあり、店頭販売は低調で市場在庫はやや高めだったと報告されている。