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ロードレース 2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第20ステージ

最終決戦の日にまたもデモがレースを妨害!そんな2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第20ステージは凶悪区間でアタックしたヴィンゲゴーが勝利し総合優勝を実質的に確定

2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第20ステージはデモによるレース妨害が発生も、ヨナス・ヴィンゲゴーがステージ優勝し、総合優勝を実質的に確定

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2025ブエルタ・ア・エスパーニャもついに昨夜の第20ステージが最終決戦。しかしそんな重要な日を混乱が襲った。後半にまたもや親パレスチナデモの集団がレースを妨害したのだ。

そんな混乱を乗り越え、その日最後の超級山岳で今大会の雌雄が決した。

第20ステージのコース

コースやレース展開のプレビューと優勝予想は「獲得標高4226 m!今夜の2025ブエルタ第20ステージのコースプレビューと優勝予想」で。

ロードレース 2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第20ステージのコースプロフィール

レース展開ハイライトとレビュー

40名近くの逃げ

今日はいきなりスタート直後からINEOS Grenadiersのフィリッポ・ガンナとエガン・ベルナルが二人で飛び出すなど、昨日とはうってかわり大規模な逃げ集団が形成される。その数、約40名弱。

その逃げには、山岳賞3位のルイス・フェルヴァーケをはじめ、ブイトラゴ、ベルナル、ランダ、チッコーネなどなど予想通りのつよつよメンバーが揃う。

そしてやはりこれも予想通りだがUAEは誰も逃げに乗せなかった。まさに総力をあげてアルメイダをアシストするつもりだ。同時にプロトンはそのUAEがコントールし、逃げとの差を必要以上にあけないよう支配。確実にステージ優勝をアルメイダで狙う方針が明らかとなった。

1級山岳Navecerradaで1分差

ロードレース 2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第20ステージの1級山岳 Puerot De Navacerrada

残り50kmで登場する1級山岳のPuerto de Navecerradaは逃げ集団がプロトンから1分差で通過。プロトンはやはりUAEがずっと先頭でコントロール。上述のように最後の超級山岳でアルメイダでステージ優勝を狙うためにペースを刻み続ける。

このあと最後の決戦の舞台超級山岳Bola del Mundoに向けて逃げ集団は次の5名に絞られる。

パレスチナデモが道路を封鎖!

🐷「おおおおおおおおいいい!!!」

🐷「でもよくみたら、プロトンのための迂回路は確保したうえで道路封鎖しようとしている??」

🐷「あ、なんだそれならヨシ!・・・なわけないやろ!」

超級決戦!

2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第20ステージ 超級山岳bola del mundo

上の妨害地点を抜けたところで逃げ集団からミケル・ランダがアタックするが、超級Mundoに入るとチッコーネとベルナルが合流。

チッコーネがアタック!ランダとベルナルを引き離す。

だがそのランダも強い!ここから淡々と1人で差をつめてチッコーネを捕まえる。今日のランダは気合の入り方が違う。

そして残り7kmで、UAEはフェリックス・グロスシャートナーが牽引を終えて残るアシストは山岳賞1位のジェイ・ヴァインのみという状態に。しかしTeam Visma | Lease a Bikeは、ジョーゲンソン、クス、トゥレットらが残る。

だがここからのジェイ・ヴァインの引きが強力だった。そのペースについていけないジョーゲンソンをはじめ、何人かがメイン集団から遅れていく。

その中には、なんと新人賞1位のジュリオ・ペリツァーリが。これは非常にまずい。新人賞2位のマシュー・リッチテッロがメイン集団に残っているからだ。しかもペリツァーリはどんどん離れていき、なんと1分近くの差がついてしまう。最後の最後で新人賞を失うのか!?

グラベル酷道でヴィンゲゴーがアタック!

残り3kmでランダとチッコーネはメイン集団に捕まり、同時にジェイ・ヴァインも仕事を終えて、ここから総合争いがスタート。

ジョアン・アルメイダが先頭で登っていくが、途中でジャイ・ヒンドレーが先頭にたちペースアップ。20%が断続的に登場する凶悪な区間で、しかもアスファルト舗装されていない路面。ところどころグラベルのような状況もあるまさに地獄の酷道だ。

総合4位のジャイ・ヒンドレーの動きは約40秒差で総合3位のトム・ピドコックを蹴落とそうとするためのものだ。ピドコックは何度も遅れそうになるが総合3位を守るため必死に集団最後尾にくらいつく。そんな彼の今日の走りはまさに「死守」という表現がふさわしいほど。

残り1km、ヴィンゲゴーいったああああああああああああああ!

ヴィンゲゴーがそのまま凶悪な激坂区間を征服しステージ優勝。やはり最後はヴィンゲゴーだった。これで優勝予想は的中。

残り3kmからの区間で遅れたリッチテロもフィニッシュ前ではきっちりヒンドレーたちに追いつき、なんと最後の最後で新人賞1位を奪い取り、しかも総合5位でフィニッシュ!

今年のブエルタでは2023ツール・ド・ラヴニールで総合上位に入った若手(リッチテロ、ペリツァーリ、ルセルフたち)が好走を見せ、その世代の才能の高さを示したと言える。23ラヴ(にー・さん・らぶ世代」と呼ぶことを提案したい。

リッチテロはアメリカ出身。つまりセップ・クスに続いて将来的にグランツールで総合優勝をとれる総合系の若き天才がこのブエルタで見事に羽ばたいたと言える。アメリカの時代がきてしまうのか?

レース全体のハイライト動画

結果

ステージトップ10

順位選手チームタイム差
1Jonas VingegaardTeam Visma | Lease a Bike1位との差
2Sepp KussTeam Visma | Lease a Bike0:11
3Jai HindleyRed Bull – BORA – hansgrohe0:13
4Thomas PidcockQ36.5 Pro Cycling Team0:18
5João AlmeidaUAE Team Emirates – XRG0:22
6Matthew RiccitelloIsrael – Premier Tech0:24
7Jay VineUAE Team Emirates – XRG0:47
8Giulio CicconeLidl – Trek1:11
9Junior LecerfSoudal ー QuickStep1:22
10Finlay PickeringBahrain Victorious1:30

総合トップ10

順位選手チームタイム差
1Jonas VingegaardTeam Visma | Lease a Bike1位との差
2João AlmeidaUAE Team Emirates – XRG1:16
3Thomas PidcockQ36.5 Pro Cycling Team3:11
4Jai HindleyRed Bull – BORA – hansgrohe3:41
5Matthew RiccitelloIsrael – Premier Tech5:55
6Giulio PellizzariRed Bull – BORA – hansgrohe7:23
7Sepp KussTeam Visma | Lease a Bike7:45
8Felix GallDecathlon AG2R La Mondiale Team7:50
9Torstein TræenBahrain – Victorious9:48
10Matteo JorgensonTeam Visma | Lease a Bike12:16

各賞1位

総合1位Jonas Vingegaard(Team Visma | Lease a Bike)
ポイント賞1位Mads Pedersen(Lidl – Trek)
山岳賞1位Jay Vine(UAE Team Emirates – XRG)
新人賞1位Matthew Riccitello(Israel – PremierTech)


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4 Comments

  1. 前日のヴィンゲゴー「我々は守備的に戦う」

    本日のヴィンゲゴー「ヒャッハー!もう我慢できねえええええ!!!!!」

    100%の状態ではなかったとはいえやはり決めるべきところはきっちり決めるヴィンゲゴーは流石ですし、最終週少し体調を崩してしまったようですがアルメイダも強かった(アルメイダがツールリタイアしていなかったらポガチャルは何分差をつけていたんだ…??)

    ペリツァーリ残念…。リッチテッロも今年で契約が切れるようですし、情勢が情勢だけに移籍の可能性高そうですがどこに行くんですかねぇ……(イネオス、EF、リドルあたり?)

    • いやー昨日の激坂決戦は熱かったブヒね。ヴィンゲゴーはさすがというしかなく。

      レース後にセップ・クスが「ヴィンゲゴーは体調不良で咳ばかりしていた」と明かし、総合1位と2位がそろって万全な体調ではなかったようブヒね。
      もし100%状態だったらどうなっていたのか。

      リッチテロはこの結果で契約金もあがりそうブヒね。アメリカの超新星だけにアメリカチームに行ってほしいけど、どうやらDecathlon AG2R La Mondialeが確実視されているようブヒね。

    • ピドコック自身「キャリア史上最高の走りだった」と言ってて、ひょっとした本人自身もここまで粘って走れるとは思ってなかったかもしれないブヒね。
      これは来年のツール・ド・フランスも楽しみになってきたブヒね

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