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Rapha








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イサーク・デル・トロの活躍でヨーロッパにメキシコ人選手が増加中
ポストタデイ・ポガチャルとも評されるメキシコが生んだ超新星イサーク・デル・トロ。ついこの前はUAEツアーでステージ2勝と総合優勝(さらにポイント賞も)したばかり。加えて昨年の終盤9月からのワンデイレースでは15レース中9レースで優勝と勝ちまくった。
そんな天才の影響がヨーロッパのロードレース界で現れているようだ。
近年、メキシコ出身の若手選手が欧州ロードレースで目立つようになっているようだ。その背景には上述のようにイサーク・デル・トロの圧倒的な活躍があり、同じメキシコ出身の選手の挑戦を後押ししているあるようだ。
「デル・トロの活躍があって、欧州で活動するメキシコ人選手がどんどん増えている」
若き18歳のメキシコ人選手で、Soudal-Quick-Stepの育成チームに所属するホセ・サイード・シスネロスはこう語る。
彼は自身の経験を語る中で、デル・トロの活躍が世代を越えた刺激になっていると明言している。
ただそのシスネロスもメキシコとヨーロッパとの差も如実に感じている。
彼は、「メキシコでは20人ほどの小さな集団でレースが行われることが多いが、欧州では100人近いレースが普通で、集団のレベルも際立って高い」と述べ、競技レベルの高さや選手層の厚さの違い実感しているもよう。
さらにレース序盤の波状的な攻撃や集団運営の複雑さはメキシコ国内での経験とは大きく異なり、渡欧してから短期間でそうした強度の高さと複雑性に柔軟に対応できなければ生き残れない環境だと感じている。
しかしだからこそ上を目指すには、メキシコに留まっていてダメでヨーロッパに渡らなければならないのだろう。ヨーロッパのレースこそが本当のロードレースと言えるのかもしれない。
そんなシスネロス自身、最初に注目を集めたのは昨年の世界選手権ジュニアロードレースでの走りだったようだ。彼はその厳しいコース設定だった世界選手権ロードで17位に入った。また国内ジュニアカテゴリーロード選手権でもタイトルを獲得した実績がある。こうした厳しいレースでの成果が、欧州チームからの評価を高める要因となった。
厳しいレースでどれだけ走れるかがやはり評価されるポイントとして重要だと言える。
シスネロスは自身のことをクライマーだと評している。しかしただ登るだけの選手ではなく、様々なタイプのコースに対応できるタイプだと信じている。将来的にステージレース総合成績での活躍を目標に掲げ、今後も積極的に経験を積む意向もある。
そんな彼やデル・トロなどの同世代のメキシコ人選手が欧州や世界レースで戦っていく過程は、同国のロードレースの発展に寄与する可能性が高い。
デル・トロの成功が単なる偶然ではなく、育成システムの必然なのかどうかと考えることが、メキシコやその他「非強豪国」にとっての注目ポイントとなるだろう。