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ロードレース史上、何代目かのミスター・ゴールド(五輪金メダリストで金ピカアイテムを使う選手の通称)こと、AG2Rのクラシックスペシャリストのグレッグ・ファン・アーベルマート(Greg Van Avermaet)が今年かぎりでの引退を表明した。
Sadly this adventure will come to an end at the end of this season. Thanks to all who supported me throughout my career! pic.twitter.com/EP1zV12fyg
— Greg Van Avermaet (@GregVanAvermaet) May 3, 2023
アーベルマートは今37歳。これまで、2016年ティレーノ~アドリアティコ総合優勝、同年のリオ五輪ロードレースで金メダル、翌年の2017年にはヘント~ウェヴェルヘム優勝から、悲願のパリ~ルーベ優勝を成し遂げた。またツール・ド・フランスでもステージ優勝を2回達成している。
リオ五輪で金メダルを取るまではずっと有力選手でありながらも、いつも重要なレースでは上位には入るけれどなかなか勝てない、ミスター2位というような印象も多かった選手だが、リオ五輪で金メダルをとってからはまるで何かから解放されたかのように覚醒し、突然に勝つことが多くなった記憶がある。その勢いはパリ~ルーベ優勝で頂点を迎えたという感じだった。
昨年はフィリップ・ジルベールやアレハンドロ・バルベルデらが引退、そして今年はピーター・サガン、やティボー・ピノなどの今年限りでの引退表明など、かつて一時代を築きレースを熱くしたトップ選手らの引退が続く。