2026ブエルタ・ア・エスパーニャのグランデパールはイタリアのピエモンテ?
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来年のジロ・デ・イタリアは5月4日からのスタートとなるが、そのグランデパールはイタリアのピエモンテ州だ。だが同州は2026年のブエルタ・ア・エスパーニャのグランデパールとなるかもしれない。次のX投稿を見てほしい。
As reported earlier, 🇮🇹 Piemonte is working on getting Gran Salida of Vuelta a España. 2026 has been in headlines. Beppe Conti said on recent Radiocorsa show that it would be either 2025 or 2026. Would bet on 2026, UCI rule of extra restday for GT (once every 4 years). (📷 wiki) pic.twitter.com/9ScumpENdJ
— ammattipyöräily (@ammattipyoraily) November 19, 2023
これにはピエモンテ州が2026年ブエルタ・ア・エスパーニャのグランデパールを狙っていると書かれている。なぜ2026年なのかというと、2022年ブエルタのグランデパールがオランダのユトレヒトだったからだ。
この点もう少し解説をつけよう。グランデパールについてはUCIルールが規定していて、そのPART 2 ROAD RACES > Chapter VI STAGE RACES (N) > 2.6.007において、
2.6.007
UCI WorldTour
The duration of the events is determined by the Professional Cycling Council.
For Grands tours, the duration must be between 15 and 23 days.
For all UCI WorldTour events, the organiser may ask, every four years, for one additional
day in order to organise the start in a non-adjacent territory to the country of the event
and/or requiring a long transfer. Any such request must be submitted at least one year
before the event and will be reviewed at the Professional Cycling Council’s discretion.
との記載がある。
この規定の内容を簡単に説明すると次のようになる。
- グランツールを含めてワールドツアーの全てのステージレースは、4年ごとに、その大会が本来行われる国と隣接していない国で大会をスタートさせ、または、長距離移動のために1日だけ追加の日程を加えることができる
- その申請は少なくとも大会開催の少なくとも1年前にしなければならない
このように隣国以外の遠い外国でのスタートは基本的に4年に1回だけ許されている。前回は上述のように2022年のオランダ。そこから4年後は2026年。イタリアのピエモンテ州が2026年を狙っているのはこのルールによるものだ。