4年でワールドチーム予算が3割超増加
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イタリアメディアのLa Gazzetta dello Sportによると、2022~2025までの間に男子ワールドチームのチーム予算合計額が33%増加し、女子は2倍になったようだ。
情報源:Men’s total WorldTour budget reaches €570 million, with average rider salary up to €500,000
男子ワールドチームのチーム予算は2022年の4億3000万ユーロ(約675億8000万円)から5億7000万ユーロ(約895億8000億円)へ増加。女子ワールドチームは倍になり7000万ユーロ(約110億円)になったとのこと。
また男子ワールドチームは2024年と比べて来年は7100万ユーロ(約111億円)の増加となるようで、この増加幅は2021年以来最大となるもよう。
ProTeamについても年々チーム予算が上がっているようで、2022年の総額9900万ユーロ(約155億6000万円)から2025年は1億4900万ユーロ(約234億2000万円)にあがるもよう。
男子ワールドチームの平均予算についてもやはり3200万ユーロの増加で、前年比で400万ユーロ(約6億2800万円)の増加となった。
ここ最近は、Lidl、Red Bull、Decathlon、そして来年度のXDS Carbon-Techという潤沢な資金をもつ会社がワールドチームのメインスポンサーになることが相次いでいて、それがチーム予算の大幅な上昇を招いているのだろう。
このようなチーム予算の増加、そして選手年俸の上昇はファンにとってもチームにとって歓迎すべきことだが、しかし予算が膨れ上がるにつれそれだけの資金を投資できる企業はどんどん限られてくるわけで、それは将来的にはスポンサー探しのさらなる困難化を引き起こすかもしれない。そうなれば手放しでこの現状を喜ぶわけにもいかない。
スポンサーからすれば広告効果と投資額とのバランスが適切である必要があるわけで、いわば「広告という点でコストパフォーマンスの良いスポーツ」としての評価を維持しなければならないだろう。