レビュー

Rapha









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UAEのユリウス・ヨハンセンの人生を変えた、ポガチャルのコーチとの出会いについて。
元2017年のジュニア世界王者でその年にほぼ無敵とも言える強さをジュニアで誇っていたユリウス・ヨハンセン。デンマーク人の25歳。今年からタデイ・ポガチャル擁する最強チームのUAE Team Emirates – XRGで走っている。
→UAE最後の空席はコンチネンタルチームの選手で25歳のデンマーク人ユリウス・ヨハンセンか?
そんな彼だが2017ジュニア世界王者になってから、UAEとの契約までは決してスムーズな人生ではなかった。今回彼がUAEとの契約に至る過程を話し、その鍵にはタデイ・ポガチャルのコーチにあったことを明らかにした。
ユリウス・ヨハンセンが今回言うには、2017年ジュニア世界王者になり同年のジュニアの世界で圧倒的な強さを見せていたにもかかわらず彼に契約オファーを出すワールドチームはなかったらしい。
これは、新世代の台頭著しく青田買いで若い才能を囲い込もうと盛り上がる現在のプロロードレース界では考えられないことだ。
だが当時はまだそういった空気感はロードレース界になかった。ユリウス・ヨハンセンにとってまさに時代が悪かったと言うしかない。ポガチャルやレムコたちの台頭がもう少し早ければ状況は変わっていたかもしれない。
そんな彼は2018年と2019年に地元デンマークのコンチネンタルチームTeam ColoQuickで走ることとなる。そして2020年からノルウェーのProTeamのUno-Xへ。
Uno-Xでは2017年のジュニア時代のような活躍は残せなかったがベルギーのワールドチームのIntermarchéが彼に目をつけ契約。2022年に初めてワールドチームとの契約となる。Intermarchéでは2022年にグランツールデビューとしてブエルタ・ア・エスパーニャに出場。2023年にも出場した。
だがIntermarchéとの契約更新はならず2024年の3月からはポルトガルのコンチネンタルチームSabgal / Anicolorで走らざるを得なかった。
だがそこで彼に人生の大きな転機が訪れる出会いがあった。
昨年の2024年シーズンにジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランスでダブル総合優勝を達成し、さらには世界選手権ロードレースでも優勝しアルカンシェルを手に入れたタデイ・ポガチャル。
その成功の要因はいろいろあるだろうが、その1つには新しくポガチャルのコーチとなったJavier Solaの存在があったと言われる。
そしてなんとこのコーチがSabgal / Anicolorとも契約しており、2024年シーズン途中からユリウス・ヨハンセンを指導することになったのだ。
この出会いについてヨハンセンは、
I was super lucky
訳「超ラッキー」
と語る。そしてこのJavier Solaがある日、彼をUAEのトライアウト(テスト)に誘ったのだ。ヨハンセンにはワールドツアーでやっていけるだけのパワーがあるとわかったのだろう。そのテストを受けたときもヨハンセンはその能力を十分示したのだろう。UAE側からも「君のように、プロトン先頭で強力にチームを牽引できる選手が欲しい」と言われたようだ。
そして1年契約ではあるものの最強チームUAEとの契約がなり、今に至る。
まさにポガチャルのコーチJavier Solaとの出会いは人生の転機となるものだっただろう。今後どうなるかはもちろんわからないが、その出会いを信じ、そのチャンスを無駄にしないことが重要であり、これは人生の鉄則でもある。