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Team Visma | Lease a Bikeが11億円の営業赤字。その原因は?
Team Visma | Lease a Bikeの2024年度会計報告によると、610万ユーロ(約11億円)の営業損失/営業赤字(本業での赤字)があったようだ。
情報源:Reported financial losses of €6 million for Visma in 2024- Is the Dutch top team in trouble?
同年度会計ではチーム予算は5810万ユーロ(約105億円)にまで到達したもよう。これはもちろんプロトンの中でも非常に高額。そのうち72%がスポンサーからの資金だったようだ。たとえば、Visma、Lease a Bike、Škoda、Cervélo、Jumbo、SRAM、そしてRabobankといった主要スポンサーからのお金だ。
かつて同チームを所有していたのはYellow B Cycling BVとTeam Oranje BVという2つの団体だった。両者はオランダで盛んなスピードスケートのプロチームを共同で保有していたこともある。今ではTeam Oranje BVとの関係は切れているようだ。
そして2023年12月にYellow B Cycling BVが推定800万ユーロ(約14億4600万円)で売りに出された。
それを購入したのがYellow B Cycling Holding BV。このHolding BVの所有者がTeam Visma | Lease a BikeのGMであるリチャード・プラッヘ(Richar Plugge)、そしてオランダの億万長者のRobert van der Wallenだ。
そしてこの約11億円もの営業損失の主要な原因は人件費だとされていて、それは3300万ユーロ(約60億円)だったようだ。チーム予算全体の約64%を占める。
同チームには172名のスタッフがいるようだが(プロトンの平均より多い)、とにかく大規模なチームになればなるほど組織の構造が複雑となるため、アウトソーシングも含めてより多くの人員が必要となるのもやむを得ない。
他にも選手の年俸の高騰に加えて、世界的な物価や人件費の高騰も影響を与えているだろう。
さらに今回の損失の原因にはのれん償却のコストもあるとされている。
ちなみに同じワールドチームであるスペインのMovistarと比べると、Movistarの営業損失は13万ユーロ(約2300万円)であり、Team Visma | Lease a Bikeの額の大きさが際立つ。
なお情報源記事では他チームの利益については、次のように記載されている。
- UAE Team Emirates: +3.3 million
- Ineos Grenadiers: +3.1 million
- Lidl-Trek: +2.5 million
- Red Bull – Bora-Hansgrohe: +2.2 million
情報源:Reported financial losses of €6 million for Visma in 2024- Is the Dutch top team in trouble?