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EFのジェームズ・ショー「まだ60人ぐらい契約がない。でも空席は10もない」

EF Education-EasyPostのジェームズ・ショーが語る今年の契約延長・移籍契約の厳しさ

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EF Education-EasyPostからアナウンスはない(?)が、イギリス人の29歳ジェームズ・ショー(James Shaw)が同チームとの契約を1年延長(2026年まで)となった。彼自身のYoutubeチャンネルでそれを発表している。

その動画で中で彼は契約について様々なことを語っているのだが、そこで「様々なチームから聞いた限りでは、まだ60人ぐらいの選手が来年度の契約がない状態だが、残席数は7、8、9・・・」と話している。下の動画がそれだ。

情報源:British WorldTour rider sees pro future saved after social media push: “I can sleep properly now knowing something is signed”

まず今年の移籍市場については【今年は史上最悪。ベルギーメディア「ワールドチームの残席は10程度」】でも伝えたように選手らにとっては過去最悪の状況となっている。その原因はワールドチームのArkéa–B&B Hotelsが消滅すること、そしていまだに今後の見通しがよくわかっていないLottoとIntermarché-Wantyとの合併があることだ。

これらの影響が各チームの補強戦略にも大きく影響していると思われ、実際ジェームズ・ショーも12/1になるまでは来年度の契約がどうなるかわからず厳しい状況に立っていた。

ジェームズ・ショーは2016年に当時のLotto Soudalでプロデビュー。その後は地元英国のコンチネンタルチームで走るなどの過程を経て、2022年からEF Education-EasyPostに加入し再びワールドツアーの舞台に戻ってきた選手だ。

今年はジロ・デ・イタリアとブエルタ・ア・エスパーニャにも出場し両方とも完走するなど年間通じて安定して多くのレースに出場していた。特にブエルタ第6ステージでは6位に入った。そんな彼でも来年度の契約が12月になるまで予断が許されない状況で精神的にもつらい状況だったようだ。

さらにそんな宙ぶらりんの状況は彼のトレーニングにも影響を及ぼした。

彼曰く「ある日チームのトレーニング・栄養管理関係のアプリも使えなくなった。EF内に専属のコーチとかはいないから、昔のコーチを数週間頼った」とも。当初は1週間も使えるようになるだろうと思っていたようだが、実際には1ヶ月弱にもその影響は及んだ。

また彼にとって悪い状況だったのはイギリスにはもはやワールドチームのINEOS Grenadiersを除いて、ProTeamもコンチネンタルチームも存在しないことだ。つまり同国にはもはやワールドチームから漏れた選手の受け皿がない。1年だけ地元のコンチネンタルチームで走るということができない。

これらの厳しい状況からなんとかジェームズ・ショーは12/1に契約延長を勝ち取った。もしそれができなければ30歳という節目が目前になる中で引退というのも脳裏にちらついたかもしれない。


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piginwired
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