レビュー
Rapha








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2026シクロクロス世界選手権はマチュー・ファン・デル・プールが前人未踏の8勝目を樹立し、史上最強の証明を完了!
2026世界選手権で史上最強のシクロクロッサーが誕生した。その名前はもちろんマチュー・ファン・デル・プール。すでにシクロクロス世界選手権では7勝を挙げて、同大会の最多優勝記録としては1960年代~1970年代にかけておなじく7勝を挙げたエリック・デ・フラーミンクとともに1位だった。
だが今夜の世界選手権でこれまでの圧倒的な強さをそのまま見せつけて危なげなく独走優勝。これで世界選8勝目。フラーミンクを抜き去り、ついに記録上も歴史上最強のシクロクロス選手となったのだ。

そんなマチューだがスタートは若きライバルでベルギー代表のティボー・ネイスから少し遅れて3番手でファーストラップへ突っ込んだ。
注目すべきはみんなグローブをしていないこと。素手だ。
スタート直後のコーナーをいくつかこなすと、オランダ代表としてエリート男子デビューとなった22歳ティボール・デル・フロッソを先頭に、2番手にマチュー・ファン・デル・プール、そして3番手に23歳のティボー・ネイスという構図に。この3人が第1周回の序盤からレースを支配する。

そしてそんな3人の中でもやはりマチュー・ファン・デル・プールは別格だった。今回のコースの中には激坂があるのだが、その手前には急峻な下りがある。つまり、下りで勢いをつけて激坂につっこむ設定だ。

その激坂でマチューはバイクから降りることなくクリア。しかし2番手だったティボー・ネイスはこのようにバイクに乗ったままではクリアできなかった(3番手のティボール・デル・フロッソもマチューと同じくバイクに乗ったままクリアに成功)。
ここでネイスとマチューとの差が少し開く。この差が二人の力の差と言えるのだろう。

また今回のレースでマチューはこの障害物をフロッソやネイスたちはバニーホップでクリアするも、マチューは毎回バイクを降りてクリア。
これはまだ第1周目の画像であり、体力も十分。もちろんマチューのテクニックを持ってすればバニーホップで乗り越えることは余裕だったはず。これまで他のレースではそのように処理したことも多い。
しかし今回マチューはそうしなかった。これはおそらく最初から最後までできる限りリスクを回避するという作戦だということを示唆するものだったのだろう。
結局マチューは第1周回が終わる頃にはいつもどおりの独走態勢へ。その後の周回も無難にまとめあげていく。後続のフロッソとネイスとの差は少しずつ開いていく。
第7周回目には雨が振り始め、コースコンディションがウエットになって難易度が1段階上がることに。それでもマチューはミスらしいミスをしないまま最終周回へ。追走の2名とは40秒ほどの差がついていた。
KING MVDP 👑
— UCI Cyclocross (@UCI_CX) February 1, 2026
Record-breaker.
Greatest of all-time.
The list goes on.#Hulst2026 pic.twitter.com/xadfScsnht
マチューは最終周回もミスなくこなして栄光のゴール。史上最強の証明たる世界選8勝目をマークした。
一方で後方の2位争いではネイスがフロッソの背中から離れず、なかなかその均衡が崩れなかった。
しかし最終周回の激坂でフロッソがバイクに乗ったままクリアに成功したのに対し、やはりネイスはバイクから降りざるを得なくなり、ここで小さいながらも決定的な差がついてしまった。

この後の難しいコーナーもフロッソはなんとか無事にクリアして2位を死守することに成功。彼は上述のようにエリート男子デビューしたばかりの22歳のオランダの天才。彼がマチューの伝説の後を継ぐことになるのか?
そして23歳のネイスも最後まで粘りの走りを続け3位に。マチューの下の世代ではこのフロッソとネイスがシクロクロス界を引っ張っていくことが予想される。ロードレース界と同じくシクロクロスでも若い新世代の台頭が続きそうだ。
さてこの世界選でのマチュー・ファン・デル・プールだが、最大のライバルのワウト・ファン・アールトが参戦しなかったこともあり、とにかくリスクをいかに減らして賢く走るかに集中していたように見える。上で述べたように、バニーホップを封印したことがその象徴ではないだろうか。
ところで今回のマチューの勝利は伝説的なものであり文句のつけようもないのは当然であるが、1つの疑問を生じさせる。それは、この優勝を最後にしてシクロクロスを引退するのではないかということだ。
マチューももう31歳。ロードレースのほうでもあと数年で引退を真剣に考える年齢になる。Alpecin-Deceuninckとの間で今後どのような話になっていくのか、シクロの引退とロードへの専念、選手としての今後の目標についてメディアの質問が集中するのではないだろうか。
この2026シクロクロス世界選手権男子エリートのハイライトは下の動画で。
| 順位 | 選手 | 国 | タイム差 |
|---|---|---|---|
| 1 | Mathieu Van Der Poel | Netherlands | 1位との差 |
| 2 | Tibor Del Grosso | Netherlands | 0:35 |
| 3 | Thibau Nys | Belgium | 0:46 |
| 4 | Joris Nieuwenhuis | Netherlands | 0:55 |
| 5 | Filippo Fontana | Italy | ,, |
| 6 | Gerben Kuypers | Belgium | 0:58 |
| 7 | Felipe Orts | Spain | 1:04 |
| 8 | Toon Aerts | Belgium | ,, |
| 9 | Jente Michels | Belgium | ,, |
| 10 | Michael Vanthourenhout | Belgium | 1:35 |