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来年レムコ・エヴェネプールはMovistarの悪夢に?
今年は3人の若き総合エースがそれぞれ別チームへ移籍した。1人はもちろんレムコ・エヴェネプールでSoudalーQuickStepからRed Bull-BORA-hansgroheへ、2人目はフアン・アユソーでUAE Team Emirates – XRGからLidl-Trekへ、そして3人目はキアン・アイデブルックスでTeam Visma | Lease a BikeからMovistarへ。
このうちキアン・アイデブルックスが最もチームに与える影響(効果)が大きいように思われる。なぜならチーム力からしてもMovistarはRed Bull-BORA-hansgroheやLidl-Trekよりも劣ると考えられるし、エンリク・マス以外の有力な総合エースがいない状態で、そのマスは今年ツール・ド・フランスをリタイア原因である足の静脈瘤の手術したことでそのツールからずっとレースをせず療養していて、来年度のコンディションがどうなるか不明だからだ。
来年のマスがこれまでと同じレベルで走れるのか、同じようなスケジュールでツール・ド・フランスなどに向けて調整できるのかはまだわからない。いちおう来年は1月28日のTrofeo Calviàでシーズンキックオフとなる予定にはなっているようだ。
そこでキアン・アイデブルックスにかかる期待は大きいと思われるし、シーズン前半から彼がエースになり続けるレースが増えるだろう。それはまさに彼が望んだチーム体制ではあるが。
だがそんな来年のMovistarとキアン・アイデブルックスはレムコ・エヴェネプールによって悩まされることになるかもしれない。
情報源:ANALYSIS | The reason why Remco Evenepoel will be Movistar Team’s nightmare in 2026
まず情報源記事で書かれている両者の2026年前半のレース予定を見てみよう。次のようになる。
| キアン・アイデブルックス | レムコ・エヴェネプール |
|---|---|
| Volta a la Comunitat Valenciana | Trofeo Ses Salines |
| Paris Nice | Volta a la Comunitat Valenciana |
| Itzulia | Amstel Gold Race |
| Fleche Wallonne | Fleche Wallonne |
| Liege Bastogne Liege | Liege Bastogne Liege |
| Tour Auvergne Rhone Alpes (クリテリウム・デュ・ドーフィネが改名) | Tour Auvergne Rhone Alpes |
| Tour de France | Tour de France |
このうちアイデブルックスとレムコのレースが被るのが太字化したところで以下の5レースある。
もちろんこれらのいくつかにはプロトンの王様タデイ・ポガチャルも出場するだろうが、仮にポガチャルがいなければレムコ・エヴェネプールが優勝するまたは表彰台にあがる可能性が高い。つまりアイデブルックスが負ける可能性が高い。
またチーム力という点でもアイデブルックスはやや不利かもしれない。
逆にポガチャルが出場して、さらにヨナス・ヴィンゲゴーも出場するとなれば、やはり3位争いでレムコが踏ん張ればアイデブルックスは表彰台にあがれない可能性が出てくる。
ポガチャル、ヴィンゲゴー、レムコの3名が揃えばレースそのものもかなりハイペースの厳しいものになり、アイデブルックスにはつらいものとなる。
さらに加えて言うならば、上述のようにレースが被るだけでなく、レムコ、アイデブルックスどちらも新チームでの一年目なだけに、どれだけチームに馴染めているのか、どれだけチーム体制への一体感が醸成できているのかという点が大きな要因となるという意味でも両者は同じような立場にあり、比較されることが増えるだろう。
それでレムコのほうに良いリザルトが多くなれば、やがて海外メディアによるMovistarのチーム作りへの批判というネタも多くなるかもしれない。
はたしてレムコは2026Movistarにとって悪夢となるか?