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マチュー・ファンデルプール、MTB世界選手権2026で30位「説明がつかない」不調
昨夜2026MTB XCO世界選手権が開催され、ロードレース界のスター選手であるトム・ピドコックとマチュー・ファンデルプールも参戦。
東京五輪MTBの金メダリストでもあるピドコックが登りの強さと安定のテクニックをみせつけ独走勝利を飾る一方で、マチューは30位に終わった。
マチューは大会1週間前のUCIマウンテンバイク・ワールドカップでは2位に入り、直前のトレーニングでも好感触を得ていたにもかかわらず、本番では序盤から脚に力が入らず、優勝したトム・ピドコックに4分44秒差をつけられた。
レース後のファンデルプールは、2025年大会と同じような失速を繰り返したことについて、現時点では「説明がつかない」と困惑を隠さない。
ファンデルプールは2026年大会に向け、十分な手応えを感じていたはずだ。
世界選手権の1週間前にフランスのレ・ジェで行われたワールドカップでは2位。大会前のトレーニングでも体調に問題を示す兆候はなく、本人もMTB世界タイトル獲得に大きな期待を抱いていた。
しかし、イタリアのヴァル・ディ・ソーレで始まった決勝では、その好調さを発揮できなかった。
ファンデルプールはレース後、脚にまったく力が入らず、走りが単純に良くなかったと説明。トレーニングでは調子が良くても、実際のマウンテンバイクコースではごまかしが利かないという趣旨の発言をした。
ファンデルプールはピドコックと同じくMTBのポイント数が少なかったため5列目という圧倒的に不利な位置からのスタートとなった。
そこからピドコックは1周回目終了時点で大きく順位を上げ、先頭集団に合流。その後も勢いを維持し、最終的に優勝してアルカンシェルを獲得した。
マチューはそんなピドコックとは対照的に思うように順位を挙げられず後方集団で停滞し続けた。レース中盤にはすでに先頭から約1分40秒遅れ、優勝争いから事実上脱落。最終的にはピドコックから4分44秒遅れの30位でフィニッシュした。
同じスタート位置から出た2人だが、優勝と30位という完全に明暗が分かれる結果となった。
マチューは、レースの比較的早い段階で脚の状態が良くないことに気づいていたと述べる。
しかし、大会前に不調の兆候がなかっただけに、本人にとっても今回の結果は予想外だったという。機材トラブルや落車ではなく、純粋に高いパワーを維持できなかったことが敗因となった。
マチュー自身その理由がわからず、説明できないと言う。
マチューを困惑させているのは、世界選手権での不振が2年続いていることだ。
2025年大会でも、直前のレースでは好調な走りを見せながら、世界選手権本番では29位に終わった。今回は前年より一つ順位を落として30位だった。
本人は「昨年と同じ話だ」と振り返る一方で、2025年と2026年では大会前の感覚に違いがあったとも説明している。
前年は世界選手権に向けて100%の状態ではないことを事前に感じていた。ところが、2026年は直前の成績とトレーニングの感触が良く、本人もはるかに大きな期待を持ってスタートラインに立っていた。
それだけに、今回の不振は前年以上に不可解なものとなった。
マチューはこれまで、ロードレース、シクロクロス、グラベルで世界タイトルを獲得している。しかし、MTBの分野ではアルカンシェルにまだ届いていない。
複数競技で世界王者になってきたファンデルプールにとって、MTB世界選手権は自身の「虹のコレクション」を完成させるための重要な目標だった。
ところが2026年大会では、一度も先頭争いに加われないまま終了。前年に続いて本来のパフォーマンスを発揮できず、悲願の達成は再び持ち越された。
MTB世界選手権を終えたファンデルプールは、再びロードレースへ活動の軸を戻す。次の大きな目標は、約4週間後にカナダのモントリオールで開催されるロード世界選手権だ。
マチューは2023年にロード世界王者となっており、MTBで果たせなかったレインボージャージ獲得をロードで狙うことになる。
レ・ジェでの2位が示すようにマチューがMTBでの力を失ったわけではない。
今回の不調が世界選手権当日に限られたもの(たとえば心理的プレッシャーなど)なのか、それとも競技転向を含むシーズン構成に原因があるのかは現時点では判断できない。
まずはモントリオールまでの4週間でコンディションを整え、ロード世界選手権で本来の力を取り戻せるかが注目される。